ミュージカル「ビリー・エリオット~リトルダンサー~」の制作発表記者会見が18日、東京都内で行われ、出演者の吉田鋼太郎、益岡徹、柚希礼音、島田歌穂ほかが登壇した。
世界中で1千万人以上の観客が賞賛した英国発のミュージカルを、今夏、日本人キャストによって初上演する。
この日は約1年をかけたレッスン形式のオーディションで、応募総数1346人の中から主人公ビリー役に選ばれた加藤航世くん、木村咲哉くん、前田晴翔くん、未来和樹くんが登場し、劇中の曲に合わせて歌唱とダンスを初披露した。
前田くんが「緊張していてあまり覚えていないけど、とてもいい気分で踊れました」と語ると、未来くんも「4人で練習を頑張ってきて、それを一つの形として皆さんに披露できたことがうれしい」とほほ笑んだ。
ビリーの父親役を益岡とダブルキャストで演じる吉田は「僕らも上から見ていましたが、感動して泣いてしまいました」と賞賛の言葉を送った。
吉田は「基本的に世界中で絶賛されているすごいミュージカル。なぜ、ここに僕がいるのかという相変わらずのアウェー感が否めませんが、非常に光栄。他の作品では得られないような感動のある舞台。誠実にきっちりと稽古を重ねて素晴らしいものにしたい」と意気込みを語った。
今回は、大人のキャストも全員オーディションを経ての選出で、吉田は「僕らも今までいろいろやってきたので、そんなに緊張などしないはずなんですが、いつになく緊張しました」と告白。
海外のスタッフを前にしての芝居で「言葉がきちんと伝わらないんじゃないかと思って…。演技をした後に『本当はもうちょっとこうしたかった』という言い訳が全然できない状況。それがつらかった。なので“正真正銘の演技”を見てもらうオーディションでした」と振り返り、笑いを誘った。
また、初対面となった“4人のビリー”に対して、吉田は「見ていてうらやましい。このころに戻りたい」と目を細めたが「今は勉強もしなきゃいけないし、友達とも遊びたいし、好きな女の子もぼちぼち出てくる年ごろ。でも今はそれを置いてこれ(稽古)を一生懸命やらなくてはいけない。僕もさっき戻りたいと言ったけど、戻ってもこの子たちのように努力はしないと思う」と苦笑交じりに語った。
舞台は7月19日~23日、都内、赤坂ACTシアターでのプレビュー公演を皮切りに、東京公演、大阪公演を実施。