ライブ用耳栓を販売しているメーカーに突撃してきましたよ
ライブ用耳栓について更に詳しく知るために、お猿さんのキャラクターのパッケージが特徴の「THUNDERPLUGS」を輸入・販売している、銀座十字屋 ディリゲント事業部にお邪魔してきました。
もともと銀座十字屋は西洋ハープなどを輸入販売している会社で、創業140年以上になるそうです。時代の流れによって音楽ソフトやシンセサイザーなどのいわゆるデジタル楽器も輸入するようになり、そこから音楽用の耳栓「THUNDERPLUGS」も扱うようになったとのこと。
ライブ用耳栓と普通の耳栓の違い、公式サイトには表もありますが、そもそもヘルツやデシベルという単位も、恥ずかしながら筆者はなんとなくしか理解していないんですよね…。
銀座十字屋 ディリゲント事業部「デシベルは数字が大きいほど大きな音、ヘルツは数字が大きいほど高い音になります。いわゆる可聴周波数のなかで、人間が聴こえる一番高い音、たとえばシンバルとか耳に”くる”じゃないですか。そこをなるべく落としていく形になります。
ヘルツというのは簡単にいうと、1秒間に空気が何回震えるかということ、つまり鼓膜を震わせている分負担がかかるんです」
「THUNDERPLUGS」などのライブ用耳栓は、中に特殊なフィルターが入っており、中音域はできるだけ残して、耳に負担のかかる音はカットするという構造になっているとのこと。
銀座十字屋 ディリゲント事業部「ユーザーの方からも音に対する違和感がないという声をいただきます。人の話声などは聴こえるので『孤独にならない耳栓』と表現してくださった方もいます」
ちなみに、先ほど登場していただいた須山補聴器の須山氏も、「ライブ用耳栓は大きな音をカットするだけではなくて、大音量で音が飽和してかき消されてしまう音に対しても耳栓を通すことで、楽器の個性やアンサンブルを再発見する楽しみもあると思います」と述べています。
たしかに、筆者もコンサート等でライブ用耳栓を何度か使用したところ、ギターのリフなどはライブ用の耳栓をしたほうがハッキリ聴こえるように感じることもあり、MCや会話もほぼ聞き取れました(※筆者個人の感想です)。
耳栓をしていることでライブの転換中などに周囲から声をかけられてもまったく聞こえないということもなさそうです(会話するには外したほうが無難だとは思いますが)。