映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』の完成披露試写会が27日、東京都内で行われ、キャラクターの声を務めた高畑充希、満島真之介、古田新太、前野朋哉、高橋英樹、江口洋介と神山健治監督が出席した。
2020年を舞台にした本作は、いたって平凡な女子高生ココネ(高畑)が、とある事件をきっかけに東京へ旅をすることになり、たった一つの得意技“昼寝”を武器に、夢と現実がクロスする物語の中での大きな冒険の末に見つけた小さな真実を描く。
高畑は「難しかったです、とても。岡山弁も難しかったし、相手がどんな話し方をするのか分からないで、自分の声を入れるのがとっても難しくて」とアフレコの様子を振り返った。
また「江口さんに至っては、映画の中では家族ふうな感じで(関係性に)年月を感じたりするんですけど、今日初めてお会いして。妄想でいろいろなことを補っていくことに慣れていないので、声優さんってすごいなと思いました」としみじみ語った。
高畑と親子役を演じた江口も「アフレコ自体初めてだった。岡山弁も出てきて、スローにしゃべる感じで難しいんですよ。普段やっている映画作りやドラマ作りと全く違うけど似ている部分もあって」と苦労を語り、「僕は彼女の声を聞きながらやれたので、こういう娘か、これは親父は大変だろうなと思ってやりました。温かい家族愛みたいな感じで」と明かした。
また、物語にちなみ、最近見た印象に残っている夢から性格などを診断する「夢診断」を受けた高畑は「自虐的で打たれ強い」との診断結果に「ドMってことですか…?」と絶句したが、「その通り。割と打たれても次の日には忘れているタイプかもしれない。寝れば忘れますね。ドMなのかな、嫌だな…。平和が好きなんですけどね。たまにはぶたれてつらい経験をしながら成長して…」と諦めにも似た表情で笑いを誘った。
映画は3月18日から全国ロードショー。