ノリノリで「硝子の少年」を歌唱した斎藤司

 映画『SING/シング』のジャパンプレミアが8日、東京都内で行われ、日本語吹替版の声優を務めた内村光良、大地真央、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、木村昴、重本ことり、佐倉綾音、河口恭吾が登壇した。

 レッドカーペットイベントには、ユニバーサル・ピクチャーズ フィルム・ミュージック&パブリッシング部門社長のマイク・ノブロック氏も登場。今回の映画を機に「ハリウッドを目指す」と宣言していた斎藤は、絶好のチャンスとばかりに「ぜひマイクに僕の歌声を聞いてもらいたい。ギブミーアチャンス!」とアピールを開始。

 斎藤が「ミュージックスタート!」と掛け声をかけると、KinKi Kidsの「硝子の少年」のイントロが流れ出した。緊張のためか歌い出しでつまずいてしまった斎藤は「すみません!アゲイン、プリーズ! リハを散々やったのに。ソーリー」と苦笑し、「ミュージックスタート!」と再挑戦。今度はノリノリで歌い上げ決めポーズまで披露した。

 子どもたちの歓声に手を振って応じた斎藤は、通訳に「子どもに非常に人気があると(マイク氏に)訳してください」と指示もバッチリ。マイク氏から「可能性を感じます。ハリウッドにお越しの際は連絡ください」とラブコールを送られると、「イエス! トゥモロー(明日)!」とご機嫌だった。

 一方、選曲理由を問われた斎藤は「KinKiはやっぱり世界を超えると思ったので…」とニヤリ。内村から「お前、薄毛の中年じゃないか。アメリカに行くのは綾部(祐二)一人でいいだろ!」と突っ込まれていた。

 この映画は、大ヒット映画『ミニオンズ』、『ペット』などで知られるイルミネーション・エンターテインメントの最新作。レディー・ガガの「バッド・ロマンス」やザ・ビートルズの「ゴールデン・スランバー」など誰もが聴いたことがある60曲以上ものヒットソングや名曲と共に、愛とユーモアに溢れた動物たちの世界を描き出す。

 この日の舞台あいさつは、5000席以上ある東京国際フォーラムで実施された。コアラのバスター・ムーンの声を務めた内村は、客席を見渡し「でかいね、ここは…。大昔、 “ポケットビスケッツ”というグループでこの舞台に立ちました。あれから15年。まさか声優として戻ってくるとは思っていませんでした」と感慨深げにあいさつした。

 一方、ブタのグンターの声を演じた斎藤は「私は38歳ですが、16年ぐらい前に就職活動の説明会でここに来ました。ルイ・ヴィトンでしたね」と振り返ると「まさか16年後、自分がハリウッドスターになっているとは」と冗談。「老若にゃんにゃん、猫まで楽しめる映画になっています」と最後まで笑いを誘っていた。

 映画は3月17日から全国ロードショー。