映画『ブルーハーツが聴こえる』の公開直前プレミア上映会舞台あいさつが15日、東京都内で行われ、出演者の尾野真千子、市原隼人、斎藤工、豊川悦司と飯塚健監督、井口昇監督、清水崇監督、工藤伸一監督、李相日監督が出席した。
2015年、ザ・ブルーハーツのバンド結成30周年を機に企画された本作は、「ハンマー(48億のブルース)」、「人にやさしく」、「ラブレター」、「少年の詩」、「情熱の薔薇」、「1001のバイオリン」を、6人の監督が自由な解釈で映像化した。
「ハンマー(48億のブルース)」に主演し、恋人に浮気され、煮え切らない恋愛に悩むアラサー女性の焦燥を表現した尾野は脚本を読んで「ああ、さすがだなと思いました。私的には共感をいたしました」と感想を語り、共演者とは撮影を通して「長回しのシーンは顔合わせや本読みの時に皆で話し合って、練習を重ねて。仲いい感じで1カ月に何回か飲みますね」と明かした。
遠い未来の宇宙を舞台にした「人にやさしく」に主演した市原は「共演者の皆さんとしっかりトレーニングして臨みました。宇宙船の中でのアクションは現代とはまた違う味が出ていると思う」とアピールした。
“3.11”の悲劇に翻弄された一家の姿を描く「1001のバイオリン」で李監督と『フラガール』(06年)以来のタッグを組んだ豊川は「毎回毎回、緊張感の連続といいますか。なかなかオーケーしてくれない監督ということで有名なので。ね?」と李監督に目配せした。
また、現代からタイムスリップして高校生に戻るという井口監督の初恋の思い出も詰まった「ラブレター」に主演した斎藤は「高校時代はエッチなことばかり考えていて、男子校だったので、人生の間違った選択だった。映画のヒロインに恋していました」と思い出を振り返った。
井口監督から“太った男の子”の動きをレクチャーされながらの撮影では「基本的にちょっと上を見て気道を確保するとか、人体のメカニズム的なものを学べました。僕はいつでも太る準備はできています」と笑わせた。
映画は4月8日から新宿バルト9ほか全国ロードショー。