さっそく「いただきます!」かと思いきや……まずは、お店の隣接講義室にて、八田靖史先生による江原道のご当地グルメトークからスタート。八田先生はこれまでに韓国全土162中106の地域を訪れ、約1400軒もの飲食店を食べ歩きしたという、韓国グルメ界の第一人者。そんな八田先生が小ネタを挟みながら江原道の食文化の解説をしてくれました。
江原道の料理は大きく分けて、海と山の幸、この二つに分かれているそう。海と山が隣接している珍しい地域なので、両方の食文化があるのだとか……ふむふむ。
1.海の食文化
■代表的な海の幸
→ スケトウダラ、ハタハタ、クサウオ、スルメイカ、ウニなど
■海の幸の郷土料理
→ オジンオスンデ、オサムプルコギ、ファンテグイ(干しダラ焼き)、プゴックク(スケトウダラのスープ)、ムルフェ(冷汁風の刺身)、トルムクチゲ(ハタハタの鍋)
2.山の食文化
■代表的な山の幸
→ トウモロコシ、そば、ジャガイモ、山菜、ツルニンジン、マツタケ
■山の幸の郷土料理
→ マッククス(冷やしそば)、ジャガイモのチヂミ、コンドゥレご飯(山菜ご飯)
海と山を生かしたヘルシーグルメだけでなく、江原道は高原地域なので韓牛の飼育に最適だそう! ほどよい値段(注:決して安くはない……笑)で、韓国の最高牛が食べられると太鼓判。韓国ではお肉の等級は“1++”が最高と言われていますが、それをさらに細分化したランクがNo.1からNo.9まであるそうです。数が大きくなるほど霜降りの度合いがアップ!“1++”に“No.9”のシールが貼ってあるお肉は超・超・超逸品だとか!
講義中、おいしそうな写真が次々と出てくるのでお腹が空いてたまりませんでした……。
江原道の食文化を一通り勉強した後は、今か今かと心待ちにしていた実食タイム!