アンジュルムは温かくて愛に溢れている。笠原の思うメンバーの印象は?
――加入から約1年を迎えますが、グループの空気になじむまではいかがでしたか?
笠原:けっこう時間がかかった気がします。今もまだ研修生から数えると3年目で、それこそ加入したときは今以上に経験がなかったから私にとってはみんなが「偉大な先輩」というイメージで、尊敬しすぎてどこか引っ込み思案になっていたんです。でも、ある時期からそういった遠慮がパフォーマンスに影響すると気が付いて。
少しずつ自分から話しかけるようになったら、ステージでもコミュニケーションが取れるようになり、例えば、曲中で目が合えばたがいに笑いあったりできるようになって。それからファンのみなさんにも「表情がやわらかくなったね」と言われるようになったのもうれしくて、だんだんアンジュルムとしての楽しさに気づけるようになっていきました。
――実際、現在のアンジュルムやメンバーのみなさんについて、笠原さん自身はどんなイメージを持っていますか?
笠原:温かくて愛に溢れているなって思います。和田さんは2004年からアイドルを続けている大先輩で、私の人生とほぼ同じくらいの経験を持った方なんです。そんな偉大な人と同じグループにいるというのも謙遜してしまいそうだけど、初めから「かっさー」と気軽に声をかけて受け入れてくれたのがうれしかったですね。
――笠原さん自身の人生と、和田さんのアイドルとしての人生。それぞれがほぼ同じ期間であると改めて聞くと、重みも増しますね。2期メンバーのみなさんはいかがですか?
笠原:竹内さんはいつ会っても自然体で面白いですね。グループ内ではテレビやラジオへソロで多く出演していたりするんですけど、本当に表も裏もなくて優しい人というイメージです。
中西さんはアンジュルムへ入るまでは静かで大人しい方なのかなと思っていたんです。でも、実際に加入してからは「かっさー」と寄ってきてくれたり、とても明るい人なんだなと印象も変わりました。
あと、料理が得意だからいつもライブ前に差し入れを持ってきてくれるんですけど、カロリーを考えて砂糖を抑えめにしたチョコレートケーキを作ってきたり、さりげなくメンバーを気遣ってくれるのもうれしいです。
勝田さんはギャップがスゴいですね。ファンのみなさんからは「省エネキャラ」と呼ばれているみたいなんですけど、例えば、リハーサルで「この曲はこうやりたい」とか率先して意見を出してくれるんです。
とにかく真面目で冷静に場を仕切ってくださる方で、空気をピリッと変えてくれます。でも、あんまりこういう風に「勝田さんって本当はこうですよね?」と言うと、嫌がられちゃうんですけど……(笑)。
――それなら、勝田さんのお話はこの辺にしておきましょう(笑)。続いて、3期メンバーのみなさんはいかがですか?
笠原:室田さんはちょっと変わっていて面白い人(笑)。ライブ中のトークとか、楽屋でもいつもパワフルで元気いっぱいに場を盛り上げてくれるんです。でも、歌やダンスのパフォーマンスではキリッとしてカッコよくなるし、フレンドリーなふだんの姿とのギャップに惚れちゃいます。
ライブ中にカメラが向けられるとどんなときもキメ顔で外さなかったり、アンジュルムへ加入してから自分でもその難しさを痛感したので、学ばなきゃと思いますね。
佐々木さんはブログからも伝わるんですけど、とにかく日頃から明るくて天真爛漫です。でも、ふだん接している中では周りをよく見てくださっていて。会話中のふとした発言を覚えているんですよ。
例えば、好きなモノの話になったとき「私はこれが好きです」と言ったことを、数日後に会話の中でさりげなく出してくれたり。ふつうの人なら忘れてしまうような一言でもきっちりと覚えているのがすごいなと思います。
相川さんは物静かで、不思議な雰囲気を持った方だなというのが第一印象。相川さんも私もたがいにちょっと人見知りなので、初めのうちはなかなか話しかけることができなかったんですよ。
でも、リハーサルが終わったときにあるときから「こうした方がいいよ」とアドバイスをくださるようになり、後輩のことをさりげなく気遣ってくれるし、気づかないうちに見守ってくれているんだという優しさを感じますね。
――最年少の笠原さんからすればみなさんお姉さんというか、憧れでもあり尊敬できる先輩方なんですね。では最後に、上國料さんの印象はいかがですか?
笠原:上國料さんとは今でも一緒にスマイレージの曲を覚える機会があるんですね。オーディションから研修生を経験せずに加入したから、自分でも覚えることがまだあるのに、それでもリハーサルが終わるごとにアドバイスのために長文のメールを送ってきてくれるんです。
自分は研修生時代に後輩メンバーが入ってきてもとまどっていた経験があるんですけど、自分のことだけではなく、気にかけてくださる姿勢は人としてすごいなと思います。