もうひとつ。
多くのリーガルパッドが黄色の用紙を採用している理由。
それはこのパッドが一連の業務の中でのテンポラリー、
つまり応急的な位置づけであることを示しています。
リーガルパッドはあくまで「情報を仮に記録する」場所なのです。
正式な文書類との違いを目立たせる色とも言えます。
いっぽう、中身の情報は、引き続き吟味~推敲され、
(その当時ならば)「タイプライターで打ち出されたもの」が
正式な書類として残ってゆくというわけです。

付箋紙(ふせんし)として最初に開発された米国・3M社の
ポストイット(商標)が黄色い紙を採用していたのも、
リーガルパッドとほぼ同様の意味合いを持っていると
考えて差し支えないでしょう。

ジュニアサイズのリーガルパッド
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リーガルパッドにもバリエーションが多数存在します。
サイズ違いや用紙の色違い、罫線の違いなど。
外形が5インチ×8インチの小型版は
ジュニア・リーガルなどと呼ばれています。

Thinking Power Noteook [https://www.wada-denki.co.jp/bunguho/menu5300.html] の販売元である
リュウド(株) [https://www.reudo.co.jp/jhome.html]は、
この7月にジュニア・リーガルサイズのパッドを発表しました。
「ツバメ・リーガルパッド」です。

リュウド(株)の「ツバメ・リーガルパッド」
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この製品、ジュニア・リーガルサイズの外形や綴じ方式の基本部分こそリーガルパッドのそれに倣っているものの、
用紙はツバメノート(株)が古くから採用している
「O.K.フールス紙」という厚口で高価なものを採用しています。

クリーム色の用紙に淡い水色の5mm方眼罫線。
罫線印刷は表面のみで、裏面は無地。
それゆえ、O.K.フールス紙の特徴のひとつであるウォーターマーク(=透かし)がはっきりと確認できるようになっています。

 

リーガルパッドでありながら上質という仕様。
その大胆な「変化球」はThinking Power Notebook 開発スタッフの、
「大人の遊びゴコロ」ならではと言えましょう。