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 安斉かれん&三浦翔平が主演するドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系/毎週土曜午後11時15分から放送中。※ABEMAで独占配信中)が、怒濤(どとう)の展開と役者たちの熱い演技で話題を呼んでいる。本作は、歌姫・浜崎あゆみの誕生秘話とエイベックス会長・松浦勝人との出会いと別れを描いた同名小説をベースに、鈴木おさむが脚本を担当したオリジナル作品。安斉演じるアユと共に夢の実現を目指すプロデューサーのマサ役を演じる三浦に、撮影現場のエピソードや今後の見どころを聞いた。

-本作はABEMAドラマ史上最高の視聴者数を記録したり、Twitterで世界のトレンド入りも果たしたりと話題沸騰中です。これまでの反響で一番印象的だったものを教えてください。

 僕に入ってくる視聴者の皆さんの感想やお言葉は、全てありがたく思っていますが、意外な言葉も多くて衝撃的でした。今では、反響を楽しみにしています。

-マサという役を演じる中で、どのようなところが難しいと感じていますか。

 実在されている方ですが、残念ながら撮影に入るまで僕はお会いできていないので、どう作り上げていけばいいのか、というところは難しかったです。監督やプロデューサーさんと相談しながらマサ像を作り上げていきました。

-三浦さんがマサを演じるに当たり、大切にされたことや気を付けたことはありますか。

 ぶれずに恥ずかしがらずに、ということです。

-マサとご自身に共通点はありますか。

 ほぼないですね(笑)。

-新型コロナウイルスの影響で、撮影が一度中断し、今、再び再開した状況だと思います。なかなか体験することのないスケジュールだと思いますが、今、どのような気持ちで撮影に挑んでいますか。

 台本が大幅に変更されたので、自粛の期間分は自然とパワーアップしていると思いますし、そうなるよう真摯(しんし)に臨んでいます。

-脚本の鈴木おさむさんが、「今後、さらにドロドロの展開になる」とおっしゃっていましたが、それについてはいかがですか。

 それは見てのお楽しみということで…。ぜひ、楽しみにしていただければと思います。

-これまでの出演シーンの中で一番思い出深いシーンは?

 2話で放送された、雨が降っている中、崖の上からアユに向かって叫ぶシーンです。あの撮影を行った日は、かなり寒い日で、時間もタイトだったので、大変だった思い出があります。

-本作は、印象深いせりふが多いことでも注目されていますが、三浦さんが特にインパクトがあると感じたせりふを教えてください。

 本当に印象的なせりふが多い作品なので、「許さないVS許さない」、「ハッピー・バースデー・トゥー・ミー」、「俺の作った虹を渡れ」、「神の目が選んだんだ」、「お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません」など、選ぼうと思ったら切りがありません(笑)。

-姫野礼香役の田中みな実さんとの共演シーンも話題ですが、田中さんとの共演はいかがでしたか。

 田中さんの演技を見て、このようなアプローチの方法があるのだと、とてもいい勉強になりました。どこかで参考にさせていただきたいと思っています(笑)。

-田中さんだけでなく、水野美紀さんなど、いわゆる怪演と呼べる演技も多い作品ですが、彼女たちの演技を実際に現場で見てどう感じていますか。

 台本通りですから、ある程度は予想できました(笑)。ただ、カットがかかったら爆笑してます(笑)。

-では、本作で描かれている1990年代について、脚本などを通して、どのような時代だったと感じていますか。

 現代とはまた違ったよさがあるなと思いました。平成・令和の時代にはない派手さがありますよね。先輩方で、あの時代がよかったと言っている方が多くて、一度経験してみたいなと思っていたので、役ではありますが、経験できてよかったです。

-「アユ」と「マサ」の関係性について、どのように感じていますか。

 よいパートナーだと思います。

-マサがプロデューサーということにちなんで、三浦さんがプロデュースしてみたいものを教えてください。

 やはり、作品作りをしたいという欲求はあります。例えば、海外の映画やドラマを見ると、自分がこの役をやるなら…ということを自然と考えていますし、映画やドラマなどの撮影に入ったときには、監督やプロデューサーさんとお話しして、意見を出すようにしています。自己プロデュース、と言ったらおこがましいですが、なるべく自分の考えは伝えられたらとは思っています。

-改めて、最終回に向けて、今後の見どころと、ドラマを楽しみにされている方へのメッセージをお願いいたします。

 今後さらにバージョンアップし、あり得ない展開が待ち受けています。今まで見たことがない作品だと感じてもらえればうれしいです。放送の翌日には、友達とああだ、こうだと言いながら楽しく会話ができる作品になっていると思いますので、どうぞ楽しみにしていてください。

(取材・文/嶋田真己)