リモート出演した桃井かおり(左)と清原果耶

 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』完成披露試写会が3日、東京都内で行われ、出演者の清原果耶と藤井道人監督が登壇。共演の桃井かおりも、米ロサンゼルスからリモート出演した。

 本作は、迷える少女・つばめ(清原)が、謎の老婆・星ばあ(桃井)と出会い、悩みを打ち明けながら徐々に心の成長を遂げていく姿を描く。

 映画初主演、さらに主題歌も歌った清原は、完成作を見た感想を問われると、「正直、放心状態になってしまった。初主演というのもあるし、映画のエンドロールで自分が歌った歌が流れていることをなかなか客観視できず、安心感に似た喪失感みたいなものが大きかった。でも、スタッフさんに『良かった』と言ってもらえて、うれしい気持ちです」と語った。

 初共演となった桃井については、「一緒にお芝居をしていると、エネルギーの濃さ、強さ、大きさをとてつもなく感じることができる方。『前を向かなきゃ』と奮い立たされて、現場で必死に後を付いていきたくなるような印象でした」と振り返った。

 一方、桃井は、清原を「ものすごく孤独な女優さん」と評し、「すごく真面目で、自分が何をやろうとしているのか本気で見ているので『絶対に邪魔をしてはいけない』という気分に初めてなった」と告白。

 続けて、「すごくストイック。私もそういう時期があったからすごく分かるけど、彼女の表現しようとしているものが見えなくて、冗談抜きに私が付いていった。完成作を見ると彼女がすごく良くて『あ~、良かった!』と思った」と、最大級の賛辞を送った。これには清原も「何と答えていいのか分からない」と、感激の面持ちだった。

 映画は9月4日から公開。