五十音「ミミック」7300円 現在は販売終了。2012年秋に復刻予定。
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補助軸で面白かったのは、銀座五十音が作っていた「ミミック」という補助軸。写真で外見を見る限りでは、ちょっとカッコいい万年筆にしか見えないけれど、これが、実は鉛筆用補助軸。万年筆に擬態した補助軸、という意味で「ミミック」という名前なのだ。ドラクエでは宝箱に擬態したモンスターの名前でお馴染。人間に擬態する虫が暴れる映画のタイトルにもなったので「ミミック」という言葉自体は耳慣れたモノだと思う。

 

この「ミミック」、実は事情があって生産が終了していて、入手困難な状態が続いていたのだけれど、この秋頃に、復活すると言う情報が流れてきた。万年筆に擬態するというギミック(駄洒落ではないよ)以外にも、キャップが付いているから、単体で持ち歩くのに便利だし、グリップが太いからしっかり握れて疲れにくい、とても良い補助軸。

 

 

ボールペンとしての利用

シュナイダー「ベースボール用リフィル」5本入り420円 インクは青、黒、赤があるが、圧倒的に青がお勧め
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実は、「ミミック」登場以来、キャップ付きの補助軸、というのもチョコチョコ登場した。元祖的な「パーフェクトペンシル」も、キャップが補助軸になる、というのが基本ギミックだし。で、そんなキャップ付きの補助軸が登場した事で、補助軸に別の可能性が出てきた。それが、補助軸のボールペンとしての利用。

世の中、ふと見渡せば、鉛筆くらいの太さの替えインクとか、小型ボールペンとかは意外にいっぱいあって、それを補助軸に突っ込めば、好きなデザインのボールペンの出来上がり。  

 

 

ミミック+ベースボール用リフィル(青)
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筆者は、信頼文具舗で扱われている、シュナイダーというメーカーの
「ベースボール」というペン用のリフィル [https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000KT919C/urepi-22/ref=nosim/] を「ミミック」に入れて愛用しているのだけど、これが、とても調子がいい。インクがたっぷり出る上に、万年筆のインクを思わせるブルーが綺麗で、他にはない書き味。元々のペンは形が今一つだったので、「ミミック」に入れれば見た目も書き心地も満足。インクがたっぷり出るため、裏写りしやすいし、インクのヘリが速いのはネックだが、それ以上の書き味が嬉しくて愛用中だ。

同じく信頼文具舗で売っている「木軸ボールペン」は、鉛筆と同じ太さの六角形の軸で、短いタイプなので、これも「ミミック」をボールペンにするのに便利。さらに、ちょっと高価だけど、あの、パーカーの第五の筆記具「インジェニュイティ」 [https://ure.pia.co.jp/articles/-/1061] のリフィルも、ちょっとテープを巻いて太さを調整すれば「ミミック」に入れて使う事が可能。ここまで来ると、もう改造に近いけれど、あの「インジェニュイティ」の書き味を気軽に楽しめるのだから、やってみる価値はあるよ。