今では他のメーカーから相当品・近似製品が数多く出回っていて「ガチャックはオート社」というつながりも少し薄らいだ印象になっていました。
ところがここに来て、オート社が大逆転を起こしたのです。画期的な「改良」を加えた新製品「スマイルガチャック」の登場です。
果たして新製品の改良のポイントは何なのか。驚くことに「ガチャ玉に顔を付けた」、だけ、なのです。ガチャ玉にプレスマシンで穴を開け、一個一個に笑顔が作られています。そしてピンクやイエローの塗装も施してあります。綴じた用紙のサイド部分に可愛いスマイルが顔を出す。このニコニコなガチャ玉の登場がきっかけで女性や若い年齢層など今までとは違うユーザー達に広く認知され、ガチャックの姉妹品であり先週のレポートで紹介 [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/8297 ] された「スマイルスライドクリッパー」とともにオート社の人気が急上昇してるのです。
本来は普通の工業製品的な、どちらかと言うと地味な外観の製品が好みなのですが、ガチャックのこれまでの30年の流れを大きく変えた可愛いガチャ玉達には大歓迎です。このバリエーションがきっかけとなり、多くの人達にガチャックの快適な操作フィーリングを味わってもらえたら。
以上のとおりのガチャックファンである私は、今回のスマイルガチャックの人気について、あつかましくもオートの社長様に直接インタビューをお願いし、ご快諾をいただきました。オートと言えば日本で最初に実用的な油性ボールペンを製品化したメーカーでもあります。じつはオートさんは前回、伊澤恵美子研究員が紹介した文房具の展示会「文紙フェア」の事務局を務められています。この文紙フェアに、東京小猫商会のウレぴあ総研・文房具コラム執筆メンバー全員でおうかがいし、社長様へのご挨拶とともに同社製品についてのお話をお聞きすることが出来たというわけです。