映画『関ヶ原』の大ヒット祈願イベントが21日、東京都内の神田明神で行われ、出演者の岡田准一、平岳大、滝藤賢一、中越典子と原田眞人監督が出席した。
司馬遼太郎原作の同名歴史小説を実写映画化した本作は、これまで語られてきた「関ヶ原の戦い」を新たな解釈とともに描く。
仕事や勝負事の神様が祭られている神田明神といえば、徳川家康が天下分け目の関ヶ原の戦いで石田三成に勝利するために必勝を祈願し、見事勝利して天下統一を果たしたという“聖地”でもあるが、この日は、くしくも岡田が演じた三成の率いる西軍の面々ばかりが集まってのヒット祈願となった。
岡田は「徳川家康公が祈願した場所で敵役が祈願に来るというのも縁を感じます」と語り、祈願後には「神聖な気持ちになりました。大ヒットに向けていい祈願ができたと思う。家康公に縁がある場所なので、(家康を演じた)役所広司さんにしっかり伝えたい」と語った。
「撮影中は、関ヶ原には鬼が出るといううわさを流した」と岡田自らが明かし、「怒った(原田)監督のことなんですけど。大鬼か中鬼か小鬼か、どのぐらいのレベルの鬼が出たのか、皆で話していた」と楽しげに振り返った。
さらに、かっちゅうも“鬼締め”というほどきつく締めて気合十分に撮影に臨んだといい、原田“鬼”監督にちなんで「鬼が出て 鬼締め決め手 鬼ヒット」と期待を込めた川柳を披露した。
また、中越は永井大との第1子となる男児を5月3日に出産後、この日が初の公の場となった。白のワンピースを着た中越は「ずっとおなかの中にいてくれた子がようやく外に出てくれて顔も見られて、いまはすがすがしい気持ち。前より感情豊かになれる気持ちを毎日もらっています」と晴れやかな笑顔を見せた。
中越は「秋の空 我が子と共に いざ合戦」と粋な川柳をお披露目すると「去年の今ごろに撮影していて、おなかにいる状態でまだ安定期に入っていなかったので不安なところだった」と振り返り、「私たちもある意味戦いで、でも関ヶ原という戦場での撮影に繰り出していくのは、すごく胸が高鳴りました」と語った。
映画は8月26日から全国ロードショー。