「シンガポール 新ブランド発表会」が25日、東京都内で行われ、シンガポール観光大使に就任した俳優の斎藤工、広告ビジュアルを手掛けたシンガポール出身の写真家レスリー・キー氏が登壇した。
キー氏と長年親交がある斎藤は、大使就任について「とても光栄です」と喜びのコメントを。キー氏をはじめ、シンガポール人との仕事を通じ「一緒に何かすることで足し算でなく、掛け算になることを皮膚感覚で感じてきた」と話した。
観光大使として「食だったり文化、ファッションなど、素晴らしいものがいろいろありますが、何よりも人。温かい人と人をつなげる役割を果たしたい」と意気込みを語った。
2人が知り合ったのは18年前。キー氏が「僕がまだ写真家として1年目の時に、ある撮影現場で会った。私の友人から『(彼は)18歳で顔もきれいでキラキラ。今すぐ撮影したい方がいい』と言われ…」と振り返った。
斎藤も「そこからだいぶ年を重ねて、おじさんになりましたけど、人生の半分をレスリーと過ごしている」と感慨深げに語った。
キー氏に対しては「日本国内で仕事をしようとしていた僕にもっと広い視野を持つようにと、刺激を送り続けてくれる人」と感謝しきりだった。
またキー氏が撮影した、自身の18年間をまとめたアートブックを来春に発売することも報告。斎藤は「年がいもないかなと思ったけど、レスリーとの歴史は人生の半分。自分の今までの時間を形にすることで、また未来につながると思う。僕も今からワクワクです」と期待を口にした。
さらに日本とシンガポールの合作映画「ラーメン・テー」(来年公開)にも主演する斎藤。「駄目もとでスカイプのオーディションを受けたら、幸いにも主演をやらせていただくことに」と経緯を説明し、共演した松田聖子については「聡明で英語も堪能な方で、英語が母国語なんじゃないかというぐらい。感覚的にも日本の枠に収まる方じゃない」と絶賛した。
現場では松田の歌も話題にのぼったそう。「聖子さんはアジア圏で絶大な人気でして、スタッフさんは日本語が分からなくても聖子さんの歌なら分かる。アジアをエンターテインメントでつないでくださっている方」と尊敬の念を口にした。