新人研修でビジネスマナーの基本を学んだものの、日々の業務をこなすうちに、なあなあになってしまっている人は多いはず。また、マナーは時代によっても変化するもの。
そこで今回は、“20代までに知らないとまずい”正しいビジネスマナーをレポート。
意外と知らない、服装・言葉のマナー
社内で重要な仕事やポジションを任されはじめた、プレッシャー世代(※)のビジネスパーソン。けれど、気付かないうちに誤用している言葉遣いやマナー違反も意外と多いもの。何気ないひと言や、ちょっとした振る舞いが不幸なトラブルを招くこともある。そこで、相手に好印象を与える、正しいビジネスマナーを改めて確認しよう。
まずは、身だしなみ。第一印象が重要なビジネスシーンにおいて、「身だしなみ」の範疇を超えた過度の「おしゃれ」は禁物。常に「見られている」という意識を忘れずに、清潔感を第一に考えた服装や髪型を心掛けよう。
また、女性の脚元は肌色のストッキングが基本だが、オフィスカジュアルが許されている職場では、レギンスやトレンカを履いている人もいるはず。けれど、人によってはカジュアルすぎる=ふざけていると思われてしまうことも。TPOに応じて選ぶのはもちろんのこと、迷った場合には避けた方が無難だ。
次に、間違えたまま習慣化しがちなのが言葉遣い。社会人3年目ともなれば正しい言葉遣いをマスターしておきたいところだが、自信がないという人は多いはず。たとえば、一見、丁寧に思えるものの、実際には誤った言葉遣いであるのが、「~のほう」「~になります」といった『バイト敬語』。一般に浸透しつつある言葉ではあるが、正しい言葉遣いをマスターするためには気をつけたいところ。
「拝見させていただく」「ご覧になられましたか?」などの『二重敬語』にも注意したい。過剰な丁寧語・敬語は控えた方がベターだが、「~的な」「~っていうか」「さくっと」などラフな言葉遣いは、もちろん避けるべきだろう。
間違えやすい言葉遣い一覧
<バイト敬語>
NG:こちらのほうをご覧ください。
OK:こちらをご覧ください。
NG:ただ今、Aは外出中になります。
OK:ただ今、Aは外出中です。
NG:お待ちいただく形になりますが、よろしいでしょうか?
OK:お待ちいただきますが、よろしいでしょうか?
<二重敬語>
NG:資料を拝見させていただきます。
OK:資料を拝見します。
NG:お送りしたメールはご覧になられましたか?
OK:お送りしたメールはご覧になりましたか?
NG:伝言をお承りました。
OK:伝言を承りました。
※【プレッシャー世代】とは
最近、ネット界やビジネスシーン、学問の世界などで新世代が台頭し始めている、現在25歳から30歳(1982-1987年生まれ)の世代。ゆとり世代と氷河期世代の間に位置。人 気ブロガー“sugio”さんが2007年に命名。ネット上で生まれ、ネット上で話題となった。sugioさん曰く「’82 年生まれの北島康介さんのように、人生の大一番で実力をフルに発揮できる有名スポーツ選手が目についた。下のゆとり世代や上のポスト団塊ジュニア世代に比 べて、明るい中にも独特のピリっとした雰囲気を漂わせる方が多いように見受けられた。そこに彼らが過ごした時代性が反映されているのではないか、様々なプ レッシャーに耐えてきた世代なのではないかと考え命名した」とのこと。ここ一番で強さを発揮する、明るさの中に緊張感を秘めた世代。