――総長が、インタビューの中で「私の卒業を聞いたとき、なっちゃんがすごい泣いてた」って言ってたんですよね。なっちゃんは自分がリーダーになるとは予想してなかったんだな、とは思いました。

なつ「最初にあさみさんの卒業を聞いたときは、あさみさんに会えなくなるのが悲しくて、不安もあって…。ぶわーっと涙が出ちゃって。私、普段はあまり涙は出ないのに。次のリーダーについても、全然なにも考えられなくて…。何日か経って「次のリーダー、決めるんだ」って思ったんです。たぶん、誰がいいか、って聞かれるだろうから、誰って言おうかな…って。そこは真剣に考えてましたね。」

――結果的に考えると、面白いですよね。自分がリーダーになる人が「誰がいいって言おうかなー」って考えてるんだから(笑)。

なつ「ですよね(笑)。ほんっとうに自分がリーダーになるとは思ってなかったですから…。」

――ちなみに、初代リーダーのあさみさんが総長って呼ばれてたじゃないですか。なっちゃんは二代目総長になるんですか?

なつ「私は総長って感じじゃないんで…。公演で、呼び方を決めようっていうのもあったんですけど、まだ決まってないんです。だから、今は二代目リーダーです。」

――では二代目ということで(笑)。二代目リーダーとして、総長の時代のLinQから、受け継いでいきたいところはなんですか?そして、自分たちの代で新しく打ち出していきたいものはなんですか?

なつ「そうですね…熱いところは受け継いでいきたいですね。私は言葉で言うことが苦手だから、言葉にならない部分で伝えていきたいんです。パフォーマンスとか、姿勢で…。あさみさんが見せてた熱さを、私もパフォーマンスで出していきたいです。もちろん、これからは言葉でも伝えられるようにしていかなきゃいけないんですけど。

あと、私が打ち出していきたいことは…あさみさんの時は「ついて来い!」っていう感じだったじゃないですか。これを、私たちの代では変えていこうって話し合ってるんです。二期生以降のメンバーが控え目で、話し合いをしていても、ずーっと同じメンバーが話しちゃうみたいな。でも、しゃべっていなくても、控え目な子も、いろんな思いがあると思うんです。控えめな子が話せないっていう、その雰囲気を変えたいんです。」

――熱い部分は受け継ぎつつ、もっともっと全てのメンバーが発言できるような雰囲気づくりをするっていうことですね。

なつ「私、二期生の子とかでも、普通に話しかけちゃうんですよ。もともとは人見知りなのに、いろんな子にガンガン話しかけて…後輩ができるのがうれしいんですかね?(笑)私はLadyもQtyもやってるし(お姉さんチームのLadyと中高生チームのQty、両方のチームに登場します)、両方話せるみたいな…。LadyとQtyの架け橋になりたいんです。」

――架け橋!総長が、LinQという名前を作るときに中心に据えていたキーワードですね。今、なっちゃんが総長の何かを受け継いでいるんだ、っていう実感がすごくわいてきました。

 

なつ「遠慮してる子も、ガンガン出てきてほしいんです。それで力をつけて、みんなで上がれたらいいなって思ってるんです。LinQ内で年齢の差はあんまり感じないんですけど、加入時期の差はあると思うんですよ。ガンガン意見を言う人もいますけど、全然意見を言わない子もいて。二期生以降の中には、私たちが前に出ていいのか、ってすごく遠慮してる部分も見えるんです。でも、その遠慮してる子と二人で話すと、結構いろんなことも思ってて。だから、そういう意見も聞けるようになれたらいいなって。

一期生って、はっきり目の子が多いんですよ。「それは○○だよね?」って。二期生は、そうやってガーンて言われたら、しゅんってなっちゃうんです。一期生と二期生で、仲は良いんですけど、大事な話になると差が出ちゃうから…。最初、私でいいのかな、ってすごく思ってた時に、こんな絵で説明してもらったんですよ。それで自分も「おーなるほど!」ってすごく納得しました。」