バラッバラな5人が集まったからこそ、新しい化学反応が起こる

そして、そんなCyntia流の“歌ものメタル”、“嬢メタル”の真骨頂を体験できる場は、なんといってもライブ。ここにもまた、良い意味で“メタル”の枠を取っ払う彼女たちならではのスタイルが見える。

SAKI「“歌ものメタル”を掲げているだけに、私達の曲はメンバーみんなコーラスもかなり入れていて、それはお客さんがライブで一緒に歌えることも想定しているんです」

KANOKO「そう。コール&レスポンスがすごく多くて。みんなで一緒に歌えたり、振り付けがあったり。メタルのライブで振り付けってちょっと違うかなって最初は思ってはいたんですけど、実際にやってみたら皆さん一緒にやってくれたり、ルミカライトを光らせてくれたりタオルを回してくれたり、色々な楽しみ方があるんです。ファンの方も、“こんなに声が涸れるライブはないです!”って言ってもらえるぐらい叫んだりして(笑)」

AYANO「みんなで一緒に歌って、一緒に手を上げて、ひとつになって……。とにかく、みんなで笑顔になりたいんです!」

AZU「ライブ中も、演奏してるメンバーを見て自分たちが笑顔になっちゃってますから(笑)」
 

YUI「(笑)そういうスタイルになるのは、やっぱり、この5人がメンバーだからこそだと思うんです。通ってきた音楽がバラッバラな5人が集まったからこそ、新しい化学反応が起こるというか。みんながみんな“超メタル!”っていう人ばっかり集まってたらヘドバン&モッシュ!っていうスタイルになっていたかもしれないですけど、良い意味でそうではないからこそルミカライトっていう発想とかも出てくるんじゃないかなと思うので」

アイドル現場やアニソン系のイベントでよく見る、色とりどりのルミカライトと笑顔でライブハウスが埋め尽くされるメタルバンドは、世界を見渡してもそうはいないはず。サウンドとパフォーマンスは、紛れも無い本格派。と同時に、メタルに馴染みの無い一見さんもウェルカムなエンタテインメント性も満載。『Lady Made』を引っさげて4月5日(金)に開催する1st Anniversaryワンマンライブ『Re:Alive』でも、Cyntiaの“嬢メタル”が笑顔の花を咲かせるに違いない。“メタル”の新たな可能性を、生で体感するべし!

どうめい・としとも ライター。音楽系雑誌編集部員を経てフリーランスへ転身、音楽系、芸能系媒体を中心に取材、執筆活動を展開中。J-POP、邦楽/洋楽ロック、アイドル、アニメ/声優など興味が持てる分野なら何でもあり。しかし、音楽ルーツ的にはNAPALM DEATHと筋肉少女帯が神(笑)。