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発達障害の子どもの生活の中で、子どもとどう向き合えばいいか、悩んでいませんか。

障害児通所支援事業などを展開するデコボコベース株式会社で最高品質責任者CQOの北川庄治さんは、自身が発達障害(ADHD)特性があることから「当事者の感覚・視点」を持ちながら支援の現場に立ち、多くの発達障害児の療育に携わってきました。

今回は、北川さんに、多くの親が抱えがちな気持ちに対してヒントをいただきました。人それぞれ、悩みも環境も異なりますが、参考になることはたくさんあると思われます。ぜひ確認してみてください。

分からないところもあって当然

よくある親の悩み:「親なんだから、我が子のことを分からなければいけない」とプレッシャーを感じてしまう。けれど正直、我が子のことが分からないこともある。

北川庄治さん(以下、北川)「そもそも『発達障害は障害とは言えないのではないか?』という考え方が今、広まってきています。左利きを障害だと考える人がいないように、発達障害も、少数派ではあるけれども『平均的な子ども』と違いがあるだけなのではないか、ととらえられるようになってきています。

親がこれまでに、どちらかというと『平均的な子ども』として育ち、人生を送ってきた場合、『平均的ではない我が子』と向き合っていくのはむずかしくて当然です。

『親なんだから、我が子のことを分からなければいけない』という考え方を少しゆるめてみましょう。分かってあげられるところがあればもちろんハッピーですが、分からないところもあって当然です」