そんな中、観客席の中央にキャストが登壇する台を設置する作業が終了し、それを見届けた仮面宣伝マンがついに動き出して場内に。その姿を確認した青木アナも「あっ、いま、仮面宣伝マンも来てくれましたね。あちらから現れた、黄色い仮面を被っているのは仮面宣伝マンです。仮面宣伝マンにも手を振ってくださってる方がいらっしゃいますけど、今日は仮面宣伝マンが本来のお仕事をしに来てくれました~!」


えっ、本来のお仕事? 仮面宣伝マンって地方の宣伝活動が主な仕事じゃないの? そう思っていた人も多いかもしれないが、仮面宣伝マンの仕事はそれだけじゃない。

この日の彼は設置された台に速やかに上がると、手にした白い紙をテレビのカメラクルーの方に指し出し、言葉を発することができない代わりに、身振り手振りで「OK?」などと確認している。そこで青木アナから解説が。

「いまね、仮面宣伝マンが白い紙をテレビクルーのみなさんに向けていますけど、これは業界用語で“白を撮る”というカメラの明るさを調整する仕事なんですね。仮面宣伝マン、今日はこれが仕事ですね?」

それを受けて仮面宣伝マンもウンウンと大きく頷いたが、地方宣伝の合間にこうしたイベントにも駆けつけて、本来の仕事もするなんて大したものだ。青木アナが思わず「お疲れさまです」と声をかけたのも分かるような気がした。

けれど、裏方の仕事は一瞬で、仮面宣伝マンは自分の仕事をこなしたら、風のようにまた姿を消してしまった。

そして、場内ではフォトセッションに続いて、テレビ・スポット向けの動画の撮影に。青木アナが進行を説明する。

「こちらは、映画の大ヒットの景気づけにみなさんにかけ声のご協力をお願いします。藤ヶ谷さんが『ドラマも映画も』と言いますので、会場のみなさん全員で『仮面ティーチャー、イェーイ』と大きな声で言って、手を振ってください」

藤ヶ谷「はい。じゃあ、一度練習しましょう。ドラマも映画も~」

会場「仮面ティーチャー、イェーイ!」

う~む、みんな照れ臭さもあって、まだまだ声が小さい。

青木アナ「本番ではさらに大きな声で言っていただけると助かります。荒木先生からもみなさんに指示をお願いします」

そこで、藤ヶ谷が「みんな、ちゃんと声を出すんだよ」と仕切り直すと、場内のみんなから「は~い!」という返事が返ってきた。「よし、OKです」と藤ヶ谷。さすが、荒木先生だ。

いい瞬間を撮ろうと撮影に群がる取材陣
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青木アナ「ありがとうございます。それでは本番に参りたいと思います」


藤ヶ谷「では行きますよ。ドラマも映画も~」

場内「仮面ティーチャー! イェーイ」

練習とは違うみんなの大きな声とともに、またまたバン! という轟音が鳴り響き、キャストや高校生のみんなの頭の上から金銀の紙ふぶきが降り注いだ。

青木アナ「どうもありがとうございました。それでは最後に、代表して藤ヶ谷さん、みなさんにご挨拶をお願いします」

藤ヶ谷「こうしてみなさんと会えたこと、自分の生徒が増えたことを本当に嬉しく思います。また違う友だちや両親、あと、先生と一緒にこの映画を観てみようと思ってくれたら嬉しいですね。そして、僕たちの熱いメッセージをぜひ全力で受け取ってください。本日はありがとうございました」

こうして、ドラマ版&劇場版のジャニーズキャスト総勢10名が登壇した一夜限りの『仮面ティーチャー』特別“課外授業”は大盛況の中終了した。

しかし……仮面宣伝マンにはまだ大事な仕事が残っていた。