私… 覚えてないんですよね。

優子っていう存在がいたのは、オーディションに合格して、レッスンが始まったときから知ってて、優子が子役をやってたっていうのも知ってました。私がスゴく好きなドラマや、CMにも出てたっていうのを聞いたとき、

“あーーーーーー! あの子じゃん!!!”って。もう検索なんてする間でもなく、優子を見た瞬間にそう思ったくらい、私の中ですごい記憶に残ってる人物だったんです。初めはそういう存在だったんです。

それで、最初の頃は“皆がライバルだと思わなきゃいけない”っていう環境にいたので、優子に対しては、“あまり他のメンバーとは関わりを持たずに、ひたすら先生の振りを鏡の前でずっとやっている子”っていう印象だけだったんです。

私はというと、その頃チームKに同じぐらいの年齢の子がたくさんいたので、5、6人で固まってレッスンしたり。優子は1人でいたり、梅ちゃん(※梅田彩佳ちゃん)とかと、ずっと2人でいた感じだったと思います。

優子は今とは逆に、近寄りづらい系の“皆ライバルです”みたいなオーラを出してる感じの子だったんです。

でも、チームKはもともと団結力のあるグループだったから、幕が開いてからは、なんか自然に、ずっと一緒にいるようになりました。

スカひら隊で取材を受け始めたころかなあ。 

――『スカート、ひらり』?

はい。『スカート、ひらり』の曲を5人のユニットでやってたときなんですけど、AKB48ができたときって、今でいう“神7”っていう言い方が、“スカひら隊”だったんです。チームAにもスカひら隊がいて、Kのスカひら隊に、私、秋元才加、優子もいました。

そのとき梅ちゃんと香菜(※小林香菜)もいて、当時はそのスカひら隊5人で取材っていうのが多かったので、一緒にいる時間も長かったんです。それで、なんか気づいたらいつも、ひざの上に優子がいて…

ずーーーっと一緒にいて、そのうち色んな話を自然にするようになって、プライベートでも遊ぶようになって。本当に、何がきっかけだったんだろうなあって思うんですけどね。優子は覚えてんのかな?

優子は昔から本当に、“愛”でできてる人間だなって思います。“たくさんの人から愛をもらって、自分からも愛を配って”っていうのをやれている人だなって思います。私も優子を見習ってそう心がけてるし…。

――優子ちゃんに出会って、佐江ちゃんが変わったところってありますか?

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