"趣味"を"仕事"へと昇華させる表現力が凄い!

テレビタレントとしての活動やお笑いコンビとしてのライヴやイベント出演だけでなく、様々な分野でマルチな才能を発揮されている点も有野さんの凄いところです。

絵本や育児エッセイの出版、アイドル雑誌でのコラム連載の他、イラストを描いたり、アニメの声優さんにインタビューを行ったり……色々な場所で、自身の趣味と嗜好を芸能人や表現者として仕事へと昇華しています。

"趣味が高じて"なんて言いますが、有野さんからは、本職のお笑い芸人としての活動も含めて、とにかくアウトプットが上手い印象を受けます。自分の好きなものを活かして仕事にする。

ゲームに関しては、任天堂の公式YouTubeチャンネルに出演し、遂には、マリオシリーズの最新作『スーパーマリオメーカー』にキャラクターとして登場したわけですからビックリですよね。

趣味をエンジョイし、そこでインプットしたものを様々なシーンでエンターテイメントとしてアウトプットし、自分の好きなものを沢山の人に知ってもらう、そして、人を笑わせる。

これぞ、趣味人の本懐というか、オタクとして理想の姿なのではないでしょうか?

場の空気を読んで、オタク気質をコントロールできるのが凄い!

このように、自身のオタク性を活かして、各方面でご活躍されている有野さんですが、何気に凄いと思うのが、地上波のゴールデンに出演している時は、そういった自身のキャラクターをほとんど表に出さないことです。

有野さんはその辺りのバランス調整が、とても上手いのです。TPOをキチンと使いわけ、場の空気を読んで、そのキャラクターを時々で切り替えています。

特に凄いなと思ったのは、『よゐことキンケシ~濱口が有野に全418体を紹介する企画~』というCSの番組によゐこのお二人が出演されているのを観た時です。

この番組は、タイトルの通りキン消し(人気マンガ『キン肉マン』のキャラクター消しゴム)を濱口さんが有野さんに紹介していく……というものなのですが、この中で有野さんは自分の『キン肉マン』に関する知識を完全に封印して、濱口さんの聞き役に徹しています。

有野さんの相方である濱口優さんも、かなりのオタク気質の持ち主であることは、よゐこファンならば周知の通りかと思いますが、有野さんも濱口さんも、この辺りのオタク性のオンオフがとても巧みなのです。

オタク者って、好きなものに対する愛と情熱のボルテージが高過ぎて、ついつい暴走しがちで、そのせいで失敗すること、多々あります。

好きなものの話を長々と語り続け、相手を引かせてしまった……なんて経験、オタクカルチャーを愛する人間ならば、誰しもが一度は身に覚えがあることでしょう。

プロのタレントさんなんだから、当然と思われるかもしれませんが、こうした場の空気を読むことは、オタク気質の人間が頭では分かっていつつも、なかなかできないことです。

こうやって改めて考えてみると、有野さんって、色々な面でバランスが取れていて、オタク者としては、そこに憧れみたいなものを抱いてしまいますよね。

そして、濱口さんという趣味を理解している"無二の親友"がいるところも有野さんの素敵なところだと思います!

有野さんのように、趣味を全力で楽しみ、そして、周囲も楽しませる。そんなオタクであれたら最高ですよね。

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。