うんちの概念を変えよう

そして最後の解決案です。

「うんちが“汚いもの、臭いもの”いう概念を子供から捨てさせること」です。

というのはちょっと無理がありますが、「汚い、臭い」よりも前に「うんちは生きていくのにとても大事なものだ」ということを、認識させることです。

「誰もがしていて、なくてはならないこと」だという認識が強くなれば、ひやかしも減り、学校でうんちをする側も「当たり前のことをしているんだ」と肯定的になるのではないでしょうか。

また、先の調査結果で便秘状態が発覚した小学生の中で、このことに危機感を持っていない子供は約80%にのぼりました。

うんちが出ないことを本人が問題視できないと、さらに便秘は加速していきます。

その意味でも、「うんちの大切さ」を知ることが重要なのです。

改善には周囲の環境が大きく左右

いかがでしたか。

家庭や教育現場がどこまで便秘を問題視し、積極的にかかわっていくかで、子供の便秘の行方は変わっていくと言えると思います。

今回の調査では、便秘の子供の保護者のうち32%が、子供の便秘状態に気付いていないという結果も出てきました。

おむつをしていた頃に比べ、親もなかなか気付きづらいことではありますが、もし便秘なら食生活はじめ生活習慣など、家庭の協力なしでは改善できない問題とも言えます。

学校側も、トイレ設備を変えるのは難しいかもしれませんが、トイレ清掃に力を入れたり、排せつすることの大切さを教育していくことで、子供たちがトイレに行きやすい環境作りを心掛けて欲しいところです。

そうした変化で、小さな“便秘さん”が減ることを期待します。

 こぐち・はるな 編集者/ライター。情報誌の映画担当編集者を経てフリーに。イヤイヤ期真っ盛りの男児と奮闘しながら、育児や家事のやり方に自問自答する日々。趣味は天然酵母のパン作りで、夢は小さなパン屋さんをオープンさせること。

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