『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2公演中止の発表直前の2日前(2/25)に行われたインタビュー。本来ならば3/10に迎える予定だった千穐楽に向けて、真摯に、そしてひたむきにアニータ役と向き合う宮澤佐江の<公演期間中の生の声と情熱>を、前回(3/6)、今回と2回に渡って、取材時そのままにお届けします。また、ビジュアルが解禁された3度目の出演となる舞台『ピーターパン』についても聞きました。

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--さあ、佐江ちゃん。今回もよろしくお願いします!

はい、お願いします!

--さて、前回からのお話に引き続き、ペアダンスのお話から聞かせてください。第一幕の「THE GYM/体育館」では、アニータが恋人、ベルナルドと「ペアダンス」を踊る華やかで激しいダンスシーンがありました。

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あのシーンは、プエルトリコ系移民のシャークスと、ポーランド系移民のジェッツ。対立するふたつのチームが、「争い」を「ダンス」で表現している感じがいいですよね。後半の悲劇を迎える前の、まだハッピーなシーンのひとつというか。

自分たちの国が持っている「魂」を、ダンスに込めて対決していて。それぞれのチームが踊るダンスのジャンルも全然違うんです。

シャークスのアニータとベルナルドが踊っているのは、ラテン系の完全なる社交ダンス。あんなに本格的に、男性とペアダンスをしたのは初めてです。ベルナルド役のおふたりには本当に感謝しています。

これまでにも、男性とふたりで踊る作品はあったんです。でも、『TOKYO TRIBE』のときに、メラとスンミで踊るシーンは、シンメトリーで踊る感じだったから。ペアダンスのように手を取り合って踊るのではなかったんです。

だから今回が初めて。ペアダンスこそ「信頼」がないとできない踊りだって、本当に感じました。自分だけがよく踊れてもダメなんです。稽古のときは、

「これまでやってきたダンスの経験が、まったく、生かされない〜〜(泣)」

って、思いながら稽古していました。厳しかったです…、本当に! 今も毎回緊張するし、

「前回より、1cmでも高く足を上げるゾォー!! 」

みたいな気合を入れて跳んでいます(笑)。こんなに歌って、踊ってが激しい舞台は、今後ないんじゃないかな。それくらいアニータは、ヤバい…。

あと、メンズなら、リフ! リフはヤバい(笑)。歌って、踊って、芝居して、決闘もして!(編集部註:リフはジェッツのリーダー)

--通常より舞台が広くて大きい360度回転劇場で、歌って、踊って、お芝居してというハードさに、もちろん皆さんプロの方たちばかりなのですが、お身体が心配になったりもします(汗)

身体のメンテナンスはめちゃめちゃしてます。日々、メンテナンスです。他の皆も身体のケアは絶対に欠かせないから、一緒にご飯に行ったりするのは休演日前か、お昼の公演後だけなんです。

--休演日といえば、精力的に観劇へ行っていたりしている佐江ちゃん、本当にタフだなと思うのです。精力的に休みを過ごしているなぁ、と。

はははは(笑)。いや、いや、いや。それは約束していたのもあるけれど、何より自分が観たいと思っていた舞台だから。気分転換ッ!

--自分の舞台からはちょっと離れて、観る感じですか?

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