書籍『ディズニーモノレール』が発売されました。

世界のディズニーリゾートでアイコニックな存在となっているモノレール。

なぜディズニーリゾートにモノレールが走っているのか、その歴史を豊富な資料と共に詳しく辿る一冊をレビューします。

フォトギャラリー【中身写真7枚】『ディズニーモノレール』

画集としても楽しめる貴重な資料

『ディズニーモノレール』は、ディズニーのオフィシャルファンクラブD23による書籍「The Disney Monorail: lmagineering a Highway in the Sky」の日本語訳版です。

公式だからこそ掲載できる貴重なスケッチ、美しい写真の数々は、写真集や画集としても楽しめます。

そしてもちろん、ディズニーモノレールの歴史を知る資料も充実しています。

208ページもの本書では、モノレールという乗り物自体の歴史から始まり、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートの「ディズニーランド・モノレール」を中心に、ウォルト・ディズニー・ワールド、そして東京ディズニーリゾートの「ディズニーリゾートライン」まで詳しく見ていきます。

モノレールとウォルトが夢見た「未来」

そもそも、なぜディズニーランドにモノレールが走っているのでしょうか。

ディズニーランドでは非常に早く商業モノレールとして走り始めました。

日本はモノレール大国で、本書にも世界のモノレールがディズニーリゾート以外の路線も含めて掲載されていますが、その約半数が日本国内のものです。

中国・重慶のモノレール、東京モノレールに次いで、世界のモノレールで利用者数世界3位はウォルト・ディズニー・ワールドです。

世界的に見ると珍しい交通手段であるモノレールは、未来を感じさせる乗り物なのです。

常に明るい未来を信じて進み続ける、ウォルトの姿勢を感じさせる乗り物です。

トゥモローランドとモノレールの歴史

『ディズニーモノレール』では、ディズニーランド・モノレールの歴史を見るにあたり、トゥモローランドの成り立ちから探っていきます。

ウォルトが夢見た明るい未来、そしてトゥモローランドへの思いを、歴史やコンセプトアートを元に辿ります。

1955年のディズニーランドのオープン時、トゥモローランドは工事が間に合わず、全てが揃っているわけではありませんでした。

その後も「未来」を描くテーマランドは、常に更新し続けないと未来が追いついてきてしまうという宿命を背負っています。

そこで、「ディズニーランド2回目のオープニング」として企画されたのが、「マッターホルン・ボブスレー」「サブマリン・ヴォヤッジ」(現在の「ファインディング・ニモ・サブマリン・ヴォヤッジ」)でした。

そこに、当時最先端の乗り物としてモノレールが導入されます。

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