山沢拓也(パナソニック ワイルドナイツ)

1位は譲れない。パナソニック ワイルドナイツが『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』ホワイトカンファレンス(WC)第7節に臨む。

前節、神戸製鋼コベルコスティーラーズとの首位攻防戦は悪コンディションの中、13-13の引き分けに終わった。これで両チームとも5勝1分。パナソニックが勝点26で1位、神戸製鋼が勝点25で2位のままとなった。ちなみに得失点差はパナが206、神鋼が149である。これでパナソニックは4位・ヤマハ発動機ジュビロにきっちり勝てば、神戸製鋼が3位・NTTドコモレッドハリケーンズに記録的大勝を収めない限り、WC首位通過となる。ヤマハに3トライ差をつけたら、花園の結果を気にする必要はなくなる。パナのWC首位は確定となるのだ。

レッドカンファレンス1位はすでにサントリーサンゴリアスが決めている。優勝を目指すのであれば避けて通れない相手だが、プレーオフトーナメント準決勝で当たるのは回避したい。神戸製鋼とサントリーで潰し合いをしてもらうのがベストのシナリオだ。

試合登録メンバーは以下の通り。
【パナソニック】
1クレイグ・ミラー、2堀江翔太、3ヴァル アサエリ愛、4長谷川崚太、5ヒーナン ダニエル、6ベン・ガンター、7布巻峻介、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10山沢拓也、11梶伊織、12ハドレー・パークス、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16島根一磨、17稲垣啓太、18平野翔平、19ジョージ・クルーズ、20福井翔大、21内田啓介、22松田力也、23福岡堅樹

【ヤマハ発動機】
1山本幸輝、2平川隼也、3伊藤平一郎、4フレッド・ヒュートレル、5ヘル ウヴェ、6粟田祥平、7松本力哉、8クワッガ・スミス、9吉沢文洋、10清原祥、11マロ・ツイタマ、12白井吾士矛、13石塚弘章、14シオネ・トゥイプロトゥ、15五郎丸歩、16江口晃平、17植木悠治、18大塚健太、19三浦駿平、20パディ・バトラー、21矢富勇毅、22伊東力、23サム・グリーン

パナソニックは必勝を期し、前節途中出場ながら光るプレーを披露したHO堀江、SO山沢がスタメンに名を連ねた。

もちろん、ヤマハは容易な相手ではない。3勝3敗と波が激しいが、自慢のセットピースで優位に立つと厄介極まりない相手である。しかも今季はリーグ戦で何敗しようが関係ない。プレーオフで勝ち続ければ大逆転でタイトルに届く。ここまで納得のいかない戦いを強いられたヤマハとしては、最後にV候補の一角を崩し、プレーオフへ勢いを付けたいところ。

果たして、パナソニックが首位でプレーオフへ突入するのか、ヤマハが最後の最後で意地を見せるのか。『トップリーグ』第7節・パナソニック×ヤマハ発動機は4月10日(土)・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はBS日テレにて生中継。