ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス) (c)F.SANO

最後の『トップリーグ』を最多優勝6回で締め括るために、サントリーサンゴリアスがリーグ戦を全勝で駆け抜ける。『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』レッドカンファレンス(RC)第7節でNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと対峙する。

サントリーはここまで6戦6勝の勝点29ポイント、すでにRC1位を確定させている。326得点98失点の得失点差228と圧倒的な数字を残す。

ここ2戦の勝負強さも見事だ。第5節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦は常に追いかける展開ながら後半23分にはWTBテビタ・リーのトライで同点、5分後にはFLツイ ヘンドリックのトライで逆転するも、後半37分にはトヨタに追い付かれる。引き分け濃厚と思われた41分にSOボーデン・バレットのサヨナラPGで39-36の劇的勝利を奪った。

前節・クボタスピアーズ戦では前半から23-7と主導権を握りながら後半修正してきたクボタに3連続トライを奪われてついに同点とされる。それでもサントリーは慌てず騒がず。後半38分にSOからFBに回ったバレットが守備網のギャップを突き、トライ。33-26と逆転勝利を手繰り寄せた。

劇的トライにもバレットは「パスをくれた(田村)煕がファンタスティックな仕事をしてくれた。煕からのボールに対してアンダーラインでボールをもらって抜いた。今日みたいな試合では直感が重要だと思い、空いているスペースをしっかり狙った」とチームメイトを称えた。

試合登録メンバーは以下の通り。
【サントリー】
1森川由起乙、2中村駿太、3垣永真之介、4トム・サベッジ、5ハリー・ホッキングス、6小澤直輝、7西川征克、8ショーン・マクマーン、9齋藤直人、10田村煕、11テビタ・リー、12梶村祐介、13サム・ケレビ、14江見翔太、15塚本健太、16北出卓也、17祝原涼介、18須藤元樹、19辻雄康、20下川甲嗣、21流大、22ボーデン・バレット、23中野将伍

【NTTコム】
1齊藤剣、2山口達也、3三宮累、4ジミー・トゥポウ、5ルイス・コンラディ、6中島進護、7金正奎、8栗原大介、9グレイグ・レイドロー、10前田土芽、11張容興、12シェーン・ゲイツ、13シルヴィアン・マフーザ、14石井魁、15石田大河、16セコナイア・ポレ、17庵奥翔太、18平井将太郎、19佐藤大樹、20牧野内翔馬、21湯本睦、22トロケ マイケル、23池田悠希

ある程度メンバー入れ替えて来たサントリーだが、そうは感じさせない選手層だ。バレットをフィニッシャーに使う贅沢ぶりである。

果たして、サントリーがボーナスポイントも獲得するのか、3勝1分2敗のNTTコムがプレーオフへ向けて逆襲の狼煙を上げるのか。『トップリーグ』第7節・サントリー×NTTコムは4月11日(日)・駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はNHK BS1にて生中継。