ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京) (C)J.LEAGUE

『明治安田生命J1リーグ』第9節で多摩川クラシコが組まれた。8勝1分と首位を独走する川崎フロンターレに対し、FC東京も5戦負けなしと上げ潮に乗って来た。

第7節は2位・名古屋グランパスとスリリングなゲームを繰り広げた。互いに堅守を崩せずにスコアレスドローに終わったが、FC東京はリーグ7戦目にして初のクリーンシート。長谷川健太監督も「スコアレスドローという結果だったが、両チームともに気持ちの入った締まった試合をたくさんのサポーターの前でできた。我々にとっては非常に価値のある勝点1だと思う」と手応えを口にした。

続く北海道コンサドーレ札幌戦は前半29分にCB渡辺剛が一発退場となる厳しい展開に。後半からは快足FW永井謙佑を投入し、カウンターから活路を見出す。そして59分FWディエゴ・オリヴェイラがドリブルで相手CBの一発レッドを誘発し同数に。その後のセットプレーからディエゴ・オリヴェイラが先制ゴールを奪うと、8分後に背番号9はペナルティエリアへドリブルで侵入し今度はPKを獲得。GKの動きを見切ったディエゴ・オリヴェイラが冷静に沈めて2-0。2試合連続無失点こそならなかったが、2-1で勝点3を手繰り寄せた。

試合後、長谷川監督は「難しい試合だったが、全員がハードワークして何とか勝利に持っていけたことは非常に大きな勝点3だと思う」と振り返るとともに、「今季はそんなに3バックの練習はしていないので即興に近い形だったが、森重(真人)を中心にどこが危ないのか的確に話をして対応していた。チームとして非常に成熟してきたと感じた」と選手たちを称えた。

対する川崎Fは安定のハイパフォーマンスを披露。前節は昨季2引き分けと唯一勝てなかったサガン鳥栖と対戦した。相手の堅守に手を変え品を変えてゴールに迫る川崎F。57分にハーフウェイラインからCFレアンドロ・ダミアンが抜け出そうとすると、思わず手が出た鳥栖CBは一発退場に。すると65分、ゴール前で鳥栖DFの連係ミスを突き、途中出場のFW遠野大弥が先制ゴール。その後追加点は奪えなかったが、3試合連続無失点での3連勝をマークしたのだった。

多摩川クラシコの通算成績を見ると、17勝9分10敗と川崎Fが大きく勝ち越す。直近5試合でも負けなし、3連勝中である。昨年の第3節で4-0、一昨年も第19節で0-3といずれも味の素スタジアムで完敗を喫しているが、FC東京にもそれほど悪いイメージはないだろう。昨年の『JリーグYBCルヴァンカップ』準決勝でレアンドロのフリーキックとカウンターで2-0で勝利した自信が源にあるはずだ。

果たして、川崎Fが10戦負けなし4連勝を飾るのか、FC東京がライバルを止めるのか、それとも互いに譲らず終わるのか。『明治安田J1』第9節は4月11日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。

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