アンデルソン・ロペス(北海道コンサドーレ札幌) (C)J.LEAGUE

大事なゲームが続く。前節の鹿島アントラーズ戦は外国人監督初のペトロヴィッチ監督Jリーグ通算500試合となった。続く『明治安田生命J1リーグ』第10節・横浜F・マリノス戦はクラブ創設25周年記念試合となる。奇しくもJ2降格を知らないオリジナル10の2チームを迎え撃つ札幌ドーム2連戦は、北海道コンサドーレ札幌にとって節目のゲームとなったのだ。

4月11日の鹿島戦は開始20分で2点を追う苦しい展開となるも、6分後にはフリーキックのこぼれ球をDF田中駿汰が冷静にコースに蹴り込んで1点を返す。その後も仕掛ける札幌と守備ブロックを敷く鹿島の構図でゲームが進んだが、65分ドリブルでペナルティエリアに侵入した右ウイングバック金子拓郎がファウルを受けてPK獲得。VARのチェックを経て70分、GKの動きを見切ったアンデルソン・ロペスが逆を突き、得点ランキング単独トップに立つ8ゴール目で同点。その後札幌は分厚い攻めを見せ、鹿島は鋭いカウンターでゴールに迫るも、ゴールには至らず。2-2で勝点1を分け合い、札幌は2勝2分4敗・勝点8の暫定14位とポジションをひとつ落とした。

試合後、ペトロヴィッチ監督は「今の問題は俗に言う“安い失点”が多い。チャンスを決め切れないのが多い。やっているサッカーは間違ってはいないと思うし、サポーターも我々の攻撃的なサッカーを支持してくれていると信じている。攻撃的なサッカーをしながら勝利を目指していきたい」と課題を挙げつつ、改めて自らの哲学を口にした。

攻撃ならば、次節の相手・横浜FMも一家言持っている。CF前田大然の驚異的なスプリントでハイプレスを仕掛けるとともに、ボールを奪えば最短距離でゴールを目指す。最終ラインから丁寧にパスを回すポゼッションも健在である。前節は割り切って守備に人数を割いたベガルタ仙台に苦戦し、なかなかシュートまで持ち込めずスコアレスドローに終わり、4勝3分1敗・勝点15の暫定7位に。もったいない引き分けもあるが、開幕戦・川崎フロンターレ戦での黒星発進から7戦負けなしと地力を見せている。

リーグ戦での直接対決通算成績を見ると横浜FMが14勝1分3敗と圧倒するが、ペトロヴィッチ監督就任後は3勝3敗。ホームゲームは3連勝中である。思えば、昨夏の第7節・札幌ドームでの横浜FM戦でミシャ式オールコートマンツーマンは始まった。マンツーマンディフェンスで横浜FMの偽SBを無力化し、3-1の快勝を収めたのも記憶に新しいことだろう。

果たして、自慢の攻撃で上回るのはどっちだ。『明治安田J1』第10節・札幌×横浜FMは4月16日(金)・札幌ドームにてキックオフ。試合当日は来場者全員に25周年記念マグネットをプレゼント、試合前には極楽とんぼ・加藤浩次、鈴井貴之、野々村芳和社長によるトークイベントも開催。チケット発売中、DAZNにて生配信。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます