■意外な盲点――コードレスの会話は漏れ放題


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【コードレス傍受とは】
暗号化されていないアナログ式のコードレス子機で通話している場合、その漏れ電波をキャッチして会話内容を聞いたり録音する行為です。盗聴と似ていますが、自分から積極的に機械を仕掛けるわけではないので正しくは「傍受」と呼びます。傍受そのものに違法性はなく、取り締まることはできません。

【主な手口、見分け方】
・自宅でやや古いタイプのコードレス電話を使っている
・子機を使ってプライベートな会話をすることがある
・半径数十メートル以内に、(イヤホンなどを付けた)不審者や不審車両を見かける

【防御、対策法】
近年は携帯電話が主流になりましたが、ご年配の両親と実家で同居している人などは、まだ自宅の電話機を多用していることも少なくないでしょう。しかし意外に知られていませんが、ひと昔前のコードレス電話は親機←→子機のやりとりをアナログ電波で行っていますから、市販の広帯域受信機(誰でも免許不要で買えます)を使って簡単に傍受できてしまいます。傍受した会話内容をネットで不特定多数にバラまいたり、会話内容をもとに脅迫行為でもされない限り、これを罪に問うことはできません。

心配な場合の対策は簡単で、まず使用中のコードレス電話の型番をメモしてメーカーに「傍受を防ぐデジタル暗号化がされているかどうか」を聞きます。対策済みだと答えられればOK、もし未対策の機種を使っている場合、最新機種はたいていデジタル暗号化済みですから買い換えれば済みます。