日本で活動していると、ジャンルの壁や先入観みたいなものを感じることが多い
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「ヘンな偏見がなくて、そのまま受け入れてくれる人といっしょにやりたいんですよね。日本で活動していると、どうしてもジャンルの壁とか先入観みたいなものを感じることが多いんですよ。だからこそ、私自身や私の曲をフラットに受け取ってくれる人といっしょに制作するとすごく楽しいし、ちょっと大げさに言うと“救われた”っていう感覚もあって。コラボレーションって、音楽をいっしょに作るというだけではなくて、自分にとっての精神活動につながってるんだなって思いますね」
どこまでも自由に、どこまでも大きく自らのクリエイティビティを広げていきたい。そんな思いは『wordwide』に収められている楽曲『知らない』にも端的に示されている。「ロックなんて知らない ポップなんて知らない ファンクなんて知らない クラシックなんて知らない」というフレーズで始まるこの曲から伝わってくるのは、“カテゴライズされたくない”という強烈な意志だ。
「『wordwide』もそうなんですけど、“何のジャンルなのか、よくわからない”っていう印象もあると思うんですよ。ひとつのジャンルに長けていないっていうコンプレックスもあるし、細かく突っ込まれるとわからないこともたくさんあるんですけど、“でも、音楽をやってるんだもん”っていう(笑)。
大事なのは、いろんなことを感じながら繰り返していくことだと思うんですよね。制作とかアレンジに関しては慣れてきた部分もあるし、要領もわかってきたけど、それと同時に“飽きないように続ける”ということも必要だと思うし。そのうえで進化していければいいな、と」」