(写真左より)マイケル・フーパー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、茂野海人(同) (c)F.SANO

初の『トップリーグ』制覇まであとふたつ。5月11日、トヨタ自動車ヴェルブリッツがリモート記者会見を行った。今週末の『ジャパンラグビー トップリーグ2021』プレーオフトーナメント準決勝・パナソニック ワイルドナイツ戦に向けて指揮官、キャプテン、オーストラリア代表主将が意気込みを語った。

「オフシーズンからキャッチパス、ランラインなどスキルを練習し、新しいアタックをインストールしてきた。メンタリティも成長し、今に集中している。選手たちは試合中にスコアボードを気にせず、未来でも過去でもなく今に集中している」(サイモン・クロンHC)
「負けたら終わりのトーナメントではやり切ることが大事。そこは自信を持ってやりたい。ずっとスイッチオンして、特に最初のところ、相手にパンチを放てるようにしたい」(茂野海人主将)
「ここまでエクスキューション(遂行力)は悪くはないが、素晴らしくもない。スコアができているが、簡単に失点している。ロースコアに抑えられるようにしたい。今週のパナソニックとのゲームはいいテストになる」(マイケル・フーパー)

パナソニックの印象を問われると、3人はこうコメントした。
「すごくいいチーム。いいシステムを持っている。選手の質も素晴らしい」(クロンHC)
「すごくいいチーム。いい選手が揃っている。キックの使い方がうまいし、ディフェンスが固い。ウイング、特に福岡(堅樹)選手はひとりでトライまで持っていく力があるので気を付けなければならない」(茂野)
「パナソニックはいいスコッドを持っている。1番から23番までいい選手が揃っている。選手たちは正しいエリアで正しい選択をし、キックもよく、いいストラクチャーを持っている」(フーパー)

強いパナソニックとどう戦うか問われると、クロンHCと茂野、フーパーはこのように答えた。
「フェーズを重ねてプレッシャーをかけたい。パナソニックはキックが多いので、自分たちとしてはテリトリーとボールポゼッションを大事にしたい」(クロンHC)
「ディフェンスラインの幅であったり、ブレイクダウンに誰が入るのかなど修正したい。1週間で全部改善できるとは思わないが、できる限り修正してパナソニック戦に臨みたい」(茂野主将)
「シンプルな点が重要。ブレイクダウン、ワークレート、キック、タックルが鍵となる。アタックとアタックのエクスキューションが大事になってくる。自陣から抜け出し、ポゼッションをコントロールすることも大事。敵にプレッシャーを与えることが大事」(フーパー)

『第58回日本ラグビーフットボール選手権大会』兼『トップリーグ2021』プレーオフ準決勝・トヨタ自動車×パナソニックは5月15日(土)・東大阪市花園ラグビー場にてキックオフ。試合は無観客で開催。試合の模様はNHK総合にて生中継。