篠山竜青(川崎ブレイブサンダース) (c)B.LEAGUE

6月3日、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青のオンライン囲み取材が実施された。『B.LEAGUE SEMIFINALS 2020-21』敗退に終わった今季を振り返った。

「今季はコロナの影響もあって制約の中、みんなで乗り越えないといけないシーズンだった。ひとりの陽性者も出さず無事にシーズン戦い抜いたのは素晴らしいこと。クラブとしても自信になった。序盤は苦しんだが、一つひとつの課題に向き合って乗り越えてやってこられた。前半苦しんだからこそ、ピッグラインナップが他チームも脅威に思うほど機能するようになり、『天皇杯』も優勝できた。みんなで苦しみながらも成長していった充実感はある」

『SEMIFINALS』での課題と『FINALS』を見て感じた川崎に足りないものを問われると、篠山はこう答えた。
「宇都宮(ブレックス)はシーズンにやってきたことのない博打のようなラインナップ、戦術をぶつけてきた。それを遂行できたのは宇都宮の強さ、会場がブレックスアリーナだったのも相手の追い風になった。宿題をもらったゲーム。『FINALS』に立つためには自分たちがやるべきことを遂行し切る力や、もしアウェイの独特な雰囲気の中でレフリーの笛が納得しないものだったとしても勝ち切る太さが必要。宇都宮の今までやってこなかった戦術に対応する力なり、それに対しても自分たちのバスケをやり切る力なりが必要になっている」

篠山は『CHAMPIONSHIP』の難しさも口にした。
「ビッグラインナップはひとつの武器、ひとつのオプション。ただ『CS』で出し惜しみせずファーストパンチを放つため、(佐藤)賢次さんが選択したのはスタートからビッグラインナップを使うこと。そこで相手もそれ以上のビッグラインナップできた時、頭で考えすぎてリバウンドへの一歩だったりルーズボールへの一歩の遅れにつながった。どう跳ね返すか40分間で対応できなかった。試合間隔がもう少し空いていたら、スタッフのスカウティングや練習で対応できたが、レギュラーシーズンと『CS』は別物。短い期間で対応していく力が必要になってくる」

また広島ドラゴンフライズへの移籍が発表された盟友・辻直人についても言及した。
「そりゃ、9年間やってきた仲良しの人が転校したら寂しい。僕自身寂しいけど、それは辻の判断、尊重したい。これはブラックジョークだが、ここ数年、どっちかがいない時に残った方が活躍している。ツイッターにも書いたが、まだまだ選手としてやっていきたいとお互いに思っている。最終章でまた一緒にやれたらうれしいという思いを持ちながら送り出したい」

6月3日(木)・4日(金)午後6時30より『B.LEAGUE AWARD SHOW 2020-21』を開催。今季活躍した選手・ヘッドコーチ・審判の功績を表彰してシーズンを締めくくる。表彰式の模様はバスケットLIVE、スポーツナビ、B.LEAGUE公式YouTubeにて生配信。