吉田麻也 (C)スエイシナオヨシ

日本代表に0-3で敗れた翌日、U-24ガーナ代表戦の前日でもある6月4日、U-24日本代表の選手メディア対応が行われた。オーバーエイジのCB吉田麻也が登場し、ベンチから見た昨夜のゲームの印象を口にした。

「(遠藤航が途中出場し)後ろのところと前線のところをうまくリンクしてくれた。彼が入ることによって、ボールがなかなか前へ行かない状況を変えてくれた。ただA代表は10日くらい前に集まっているし、僕らは集まってすぐの試合。ボールの取り方、ハメ方が気になったところは個人的に何人か話した。昨日1試合見ることによって選手の特徴を把握し、試合前の雰囲気も掴めた。試合へのアプロ―チ、試合の入り方、1試合見ることによって個人的に得られるものが多かった」

U-24日本代表に合流して率直な感想を問われると、吉田はこう答えた。
「ヨーロッパでやっている選手が多く、A代表を経験している選手も多いので、雰囲気がいい。選手選考も最終段階なので緊張感もある、昨日のゲームも負けて選手たちが本当に悔しそうにしていたのもよかった。実際に試合をしてみて自分の立ち位置とA代表の立ち位置がどれぐらい離れているか昨日わかった。価値のある試合だった。これから『五輪』に向けてその差を埋めていかなくてはいけない。昨日悔しそうにしていたのは本当にうれしかった」

明日のガーナ戦に向けてのポイントを次のように語った。
「もともとこの試合は初戦・南アフリカ戦のシミュレーションで組まれている。メンバーの競争もある中、『東京五輪』の準備をしていかないといけない。昨日出た反省を生かせるのはプラス。昨日のように開始早々に失点していたら大会自体が終わってしまう。明日は入りの部分を大事にしたい」

『東京五輪』での自身の役割を質問されると、吉田はこのように返答した。
「もっともっとA代表の競争が激しくならないといけない。その押上げするのは彼ら。日本は国際経験が少なすぎるので、『東京五輪』で少しでも国際経験を積んでいけるよう、自分が少しでも手助けをしていきたい。そういう意味で僕のやることはピッチ内外で多い。コロナで代表に行けない期間を経て、自分自身改めて代表への思いを強く感じた。残りのキャリアですべきことは少しでも日本のサッカーを押し上げること」

U-24日本代表は6月5日(土)・ベスト電器スタジアムでU-24ガーナ戦、12日(土)・豊田スタジアムでのジャマイカ代表戦に臨む。ガーナ戦はフジテレビ系列、ジャマイカ代表は日本テレビ系にて全国生中継。