■菅野美穂と天海祐希で結婚を考える
リサーチ結果の2位は、『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』に出演している深田恭子。本人のキャラクターと管制官の役のギャップが心配されたが、深田恭子自身に関しては新人管制官ということもあって、そんなに違和感はなかった。
ただ、他の登場人物のキャラクターも含め、作品全体をもう少しナチュラルに作れなかったのかなあ、というのが印象。せっかくの珍しい舞台も、内容に引き込まれるようなテイストになっていないのがちょっと残念な感じだ。視聴率も初回は14.0%と良いスタートだったが、裏で『MONSTERS』が始まった2話以降はずっと1ケタに沈んでいる。
5位と6位は、『結婚しない』で共演している菅野美穂と天海祐希。個性のあるこの2人が初共演するということで、おのずと注目も集まった。作品としては、最近の結婚事情を分析したデータをフューチャーした内容になってしまうのではないかと心配していたが、意外とリアルな会話も多く、ドラマとして十分に楽しめる仕上がりになっている。視聴率も5話まで2ケタをキープしていて、固定ファンをしっかり掴んでいる感じだ。
女性の結婚適齢期を描いたドラマは、これまでにも『想い出づくり。』(1981年)や、『29歳のクリスマス』(1994年)、『恋愛結婚の法則』(1999年)、『曲がり角の彼女』(2005年)、『Around 40』(2008年)など、いろいろあった。時代によってそのドラマの中で描かれる年齢も、24歳、29歳、32歳、33歳、40歳前後と上がっていた。
そして、ここへきて年齢ではなく、するかしないかという切り口になったのは面白い。こうして並べると、まさにドラマは時代を反映している気がするが、もしかしたらこの『結婚しない』も、こうした流れの中でのエポックメイキング的な作品になるかもしれない。