■提携の有無と、利用時間により無料かどうかが変わってくる

コンビニATMの手数料の問題はふたつです。ひとつは「他行手数料」、もうひとつは「時間外手数料」です。

まず、コンビニATMは必ずどこかの銀行が設置しています。その銀行のカードを使えば無料のことが多いのですが(同一行でも有料のことがあるので要注意!)、他行の設置したATMの場合、ほぼ確実に利用料が生じます。例えば、みずほ銀行の店舗で三井住友銀行のカードを使えば手数料がかかるのと同じ考え方です。

次に時間外利用については、平日の夜あるいは週末の利用について引かれるもので、105円ないし210円上乗せされます。これは銀行のATMでも18時以降手数料がかかるのと同様に考えればいいでしょう。

代表的なコンビニについて見てみると、セブンイレブンは、傘下のセブン銀行がATMを設置しています。ローソンはローソンATMという会社を通じて複数の銀行が設置主体となっています。ファミリーマートもイーネットという会社を通じ複数の銀行が設置主体になっています(旧AM/PM店舗では三井住友銀行のATMになっていることがある)。サークルKサンクスはりそな銀行等の設置するBank Timeと東京スター銀行等の設置によるZero BankのATMがあります。

■都銀や地銀のカードや提携や優遇を確認

手数料について簡単な一覧表でも作りたいところですが、残念ながらそう簡単ではありません。今は規制緩和の時代ですから、各行ごとにサービスを競い合っているからです。そのため無料の条件や無料の時間帯が銀行ごとに異なるうえ、利用するATMの組み合わせでたくさん条件が発生するからです。

しかし、自分がもっぱら使うカードは1枚か2枚でしょうから、「キャッシュカードを持つ銀行のWEB」と「利用するコンビニのWEB」をにらみながら利用条件をチェックしていきましょう。(ATMの画面や脇に置かれたリーフレットは分かりにくいことが多いです)

例えば、みずほ銀行の場合、10万円以上の預け入れをしている預金者か住宅ローンの顧客に対して、コンビニATMの利用料金や時間外手数料を無料にしています。そうでないとコンビニでは平日の昼間でも105円ひかれることがほとんどです(※みずほマイレージクラブを申し込む)。
三菱東京UFJ銀行の場合、日中はコンビニATMを無料としていますが、時間外手数料が生じます。これも取引状況によって無料で利用できるサービスを設けています。
三井住友銀行は、原則としてコンビニATM利用料を取りますが、これも取引状況によって所定の回数、ATM手数料を無料とするサービスがあります。

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