塩田朋子(左)と柴咲コウ

 映画『クルエラ』公開記念舞台あいさつが10日、東京都内で行われ、日本語吹き替え版の声優を務めた柴咲コウ、塩田朋子が登壇した。

 本作は、名作アニメーション映画『101匹わんちゃん』に登場する、ディズニー史上最も悪名高きビラン、クルエラの誕生秘話を描いた物語。

 柴咲は主人公のエステラ/クルエラ(エマ・ストーン)の声を、塩田はクルエラに影響を与える伝説的なカリスマデザイナー、バロネス(エマ・トンプソン)の声を演じた。

 「バロネスのような厳しい師匠がいたらどう対処する?」と尋ねられた柴咲は「師弟関係を結んだことがないので分かりませんが、もし師匠がバロネスみたいな人だったら、飛び出てどっかに行っちゃうかもしれません」と笑わせつつ、「教師のように、時には反面教師のように、いろいろなことを盗んでいくんだと思います」とコメントした。

 そして、「お芝居においても、私は自己流で今まできてしまったのですが、やはり誰かのまねをしたり、誰かの作品を見て影響を受けることも大切。そういう生き方もしてみたいと思うし、そういう意味では、倣える人が近くにいるというのは、うらやましいことだと思います」と語った。

 一方、「クルエラのように自分の地位を脅かす、才能ある後輩が現れたらどうするか」と尋ねられた塩田は「そもそも脅かされるような地位にいないので。私は文学座という劇団に30ウン年いますが、才能のある若い人を見ると、嫉妬というよりは頼もしい。新しい時代に向け、どうやってくれるだろう、というワクワクのほうが強いです」と答えた。

 また、「若手に厳しい?」と聞かれると、「私は厳しいつもりはないのですが『ものすごく怖い』と言われます」と明かして、笑わせた。