日本代表のタジキスタン戦先発メンバー (C)JFA

6月14日、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・キルギス戦に向けた前日記者会見が行われた。森保一監督が登壇し、抱負を語った。

「守備の戦術で一番大事なところは相手にゴールをさせない。セルビア戦でも無失点で終えることができた。だから攻撃も落ち着いてできる。2次予選で1失点してしまったが、そこをいい教訓にしてキルギス戦では無失点で試合を終えられるよう、選手たちにひとつの目標にしてほしい。ただ守るだけの守備はしない。まずボールを取りにいく。奪えなくてもファーストディフェンダーがプレッシャーをかけることによって、次の選手、次の次の選手がボールを奪えるようアグレッシブにボールを奪いにいってほしい」

メンバー構成を問われと、指揮官はこう答えた。
「メンバーはセルビア戦からは大幅に変更し、タジキスタン戦のメンバーを中心に今日の練習で試して決めたい。100%同じではないが、ベースはタジキスタン戦のメンバー」

キルギスの印象について質問されると、森保監督はこのようにコメントした。
「この局面でも非常にハードワークしてくる。球際に強く、セカンドボールへの反応も速い。組織としてやるべきコンセプトがハッキリしているチーム。実力でも我々のグループで2位、1回目のアウェイでの戦いで2-0で勝利したが、何度もピンチがあった。このグループで一番力のあるチームという印象を持っている」

森保監督は柴崎岳不在のボランチの最終予選での選手選考について次のように語った。
「最終予選で選考するにあたって、まずベースになるのが所属チームでのパフォーマン、プラスこれまでの活動でのパフォーマンスを含めて総合的に見たい。柴崎岳については3・6月とチームがプレーオフで1部に昇格できるかもという戦いをしていたので、そこは配慮して選考外にしたところはある。将来的に絶対的だと言うことはないが、今回の6月シリーズも可能であればチームに合流してもらうと考えていた。A代表、U-24代表のボランチをベースに考えながら、海外、国内の候補もいるので、またベストと思われる選考をしたい」

さらに長友佑都を脅かす若手の台頭が望まれる左SBについても言及した。
「道筋はいっぱい考えているが、今回のA代表であるならば佐々木(翔)であったり、小川(諒也)だったり、これまで呼んだ選手もいる。U-24で左SBをやってくれている選手も候補に入ってくる。候補はたくさんいる。視察を重ねてチームにとって一番いいと思われる選手を招集したい。選択の幅は広がっている」

『W杯』アジア2次予選・キルギス戦は明日6月15日(火)・パナソニックスタジアム吹田にてキックオフ。試合の模様はフジテレビ系列、NHK BS1にて生中継。