松本山雅FC・名波浩監督

6月22日、松本山雅FC・名波浩新監督就任記者会見がオンラインで行われた。『明治安田生命J2リーグ』4勝7分8敗・勝点19で17位に低迷するチームの再建を託された新監督は次のように意気込みを語った。

「監督に就任するにあたりネガティブなニュースもあると思うが、前所属クラブで監督になったのも途中就任。改善方法や勝利へ導く流れは把握しているつもり。自分のストロングポイントのコミュニケーション能力を生かし、練習や試合で新たなものを見つける目を存分に発揮し、選手とともにチームを強化したい」

オファーを受ける決め手となった要因を問われると、名波監督はこう答えた。
「現場で指揮を執る目標でやってきて、3年経つと監督をやっていたことすら忘れられてしまう。性格的にもどんどん前へチャレンジしたいタイプ。クラブ規模とか戦うステージは気にしていない。クラブがどの方向に向かいたいのか、自分が指揮することによってクラブはどう変化していくのか。クラブと話し合い、合致した」

松本をどのように見ているか聞かれると、指揮官は「直近の大宮戦、長崎戦、試合を見れば見るほど不安は募ったが、ひとつひとつ課題を修正していきたい。自分たちのストロングポイントを確認し、選手たちに自信を植え付けていきたい」と返答した。さらに「リーダーがいないなと感じている。J1からJ3まで57クラブ含めて最もコミュニケーションが少ないのかなと思いながら見ていた。しっかりした指示の声やチームを鼓舞する声、激励する声などで出てくるチームに変貌させたい」と続けた。

サポーターへのメッセージを求められると、名波監督はユーモアを交えてコメントした。
「過度の期待は禁物ですよと伝えたい(笑)。自分の持っているもの、クラブの力を結集して、今よりも上へ向かいたい。ただ僕はリアリスト。今は上と下、どっちが近いのか。まずそこをクリアしてから、戦っていく中で目標は上方修正していければと思っている。ファンの熱は今までアウェイでしか感じたことがないので、早くホームで体感したい」

クラブは三浦文丈コーチが就任することも発表。名波監督の初采配は6月26日(土)・タピック県総ひやごんスタジアムでの『明治安田生命J2リーグ』第20節・FC琉球戦。7月3日(土)・第21節には東京ヴェルディを相手にサンプロ アルウィンに登場する。ホームゲームのチケットはJリーグチケットにて発売中。