前田大然(横浜F・マリノス) (c)Y.F.M

6月22日、朗報が届いた。『第32回オリンピック競技大会(2020/東京)』を戦うU-24日本代表18名に横浜F・マリノスからFW前田大然が選出されたのだ。待望の『東京五輪』へ向けて、当人も「チームが勝つために走ることが大事。勝利に貢献するゴールを決めたい」とキッパリ。また『FIFAワールドカップカタール2022』アジア2次予選・キルギス代表戦で日本代表初先発ながらハットトリックを達成したオナイウ阿道もノっている。横浜FMとしては代表から戻ってきたふたりのFWの決定力に期待が集まる。

と言うのも、横浜FMは今ターニングポイントを迎えている。6月6日、北海道コンサドーレ札幌との『JリーグYBCルヴァンカップ』プレーオフステージ第1戦を1-1で引き分けると、6月9日・『第101回天皇杯 JFA前日本サッカー選手権大会』2回戦でHonda FCに2-2からPK戦の末に屈した。そしてジャイアントキリングを食らった翌日、アンジェ・ポステコグルー監督の退任が発表されたのだった。松永英機暫定監督のもと6月13日にホームでの『ルヴァンカップ』プレーオフステージ第2戦に臨むも1-3で敗北。横浜FMは激動の只中にいるのだ。10勝4分2敗・勝点34の3位の好位置に付ける横浜FMとしてはオナイウ、前田のゴールでこのモヤモヤを吹き飛ばしたいところ。

対するサガン鳥栖も勝利は譲れない。鳥栖は横浜FMより2試合消化ゲームが多い中、9勝6分3敗・勝点33の4位で続く。直近5試合中4引き分けと勝ち切れない印象もあるが、ここ8試合は負けなしである。アウェイで勝点を持ち帰られるか大事なゲームとなる。また鳥栖から『東京五輪』を目指したFW林大地はバックアップメンバーへ回った。そして最後尾にはGKパク・イルギュが控える。18名から外れた林も古巣相手のパクも燃えていることだろう。

リーグ戦での両軍の直接対決を振り返ってみると、横浜FMの9勝3分6敗。直近4試合は横浜FMの2勝2分の負けなし。

名古屋グランパスが『ACL』を戦い不在の間に2位をとらえるのは横浜FMか、鳥栖か。『明治安田J1』第19節・横浜FM×鳥栖は本日6月23日(水)・ニッパツ三ツ沢球技場にてキックオフ。チケットはまん延防止等重点措置の延長を受け、新規チケットの販売は終了。試合の模様はDAZN、NHK BS1にて生中継。