NHK BSプレミアムの北九州発地域ドラマ「GO!GO!フィルムタウン」完成試写会および会見が4日、東京都内で行われ、出演者の土村芳、藤本隆宏、朝倉あき、光石研が出席した。
市内各地でロケが行われ、いまや“映画の街”となった北九州市が舞台。ロケをサポートする市役所フィルム・コミッションの女性職員を主人公に、あこがれの映画監督の担当になり、市民の協力を得ながらロケに奔走する姿を描く。
朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」で主要キャストの田坂君枝を演じて注目を集めた土村が、本作では北九州FC職員・北村節子役でドラマ初主演。「岩手県盛岡市出身で、まだ行ったことのない北九州という地のドラマの主演。いいんだろうかと正直最初は思ったんです」と明かした。
「主演としての緊張もあって撮影に入ったけど、現場の皆さんもすごく温かくて」と現場の和やかな雰囲気にも助けられて主役を全うした様子で、「初主演がこの作品で幸せに思っています」とあふれる思いを語った。
藤本と光石はともに北九州市出身で、藤本は「北九州放送局が作る初めてのドラマで北九州の言葉をしゃべれる、腕の見せ所だと思ったら東京出身という役」とがっくり。一方の光石は「自分の生まれ育ったところの言葉を操ってのお芝居では、演じる先の表現ができるような気がして喜びを感じております。どれほどの喜びかというのは今日の衣装を見ていただければ」と番組タイトルロゴの入ったTシャツをお披露目して笑わせた。
地元住民のエキストラの協力ぶりに話題が及ぶと、土村は「皆さんいろいろな作品に参加しているようで、ご自分で(役柄の)設定を考えてきている」、朝倉も「あまりにも皆さん“ガヤ撮り”がうまくて。よく聞くとせりふもよく練られている」とベテラン感に驚いたという。光石と藤本は「北九州はお調子者が多い」「祭り好き」と口をそろえてうなずいていた。
ドラマは10月18日午後10時からオンエア。