『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を世界的大ヒット作に仕上げ、『アベンジャーズ』シリーズの製作総指揮も務めるジェームズ・ガンが監督した、ユーモア満載で、テンション爆上げの痛快サバイバルアクション『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』が8月13日から全国公開された。
本作は、クレイジーな“悪カワ”ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)をはじめ、カラフルな水玉を放って全ての敵をチーズに変えてしまうポルカドットマン(デビッド・ダストマルチャン)、キュートなネズミのセバスチャンと共に戦う美少女ラットキャッチャー2(ダニエラ・メルシオール)など、癖が強過ぎる14人の悪党たちが、巨大怪獣の全滅作戦という政府の極秘任務に挑む。
ガン監督は、その中でも、食べることしか頭にない、半分サメで半分人間のキング・シャーク(声・シルベスター・スタローン)を生み出すのにひときわ苦労したと明かした。
個性的な悪党が多数登場する本作の中でも異彩を放つキング・シャークは、生物実験の失敗によって生み出された謎の生物。驚異的なパワーと鋭い爪で敵を引き裂き、目につく人間を頭から丸飲みにするなど、手が付けられないほどの凶暴な悪党だが、ブルーのハーフパンツを身にまとい、二足歩行で歩く姿はどこか滑稽で少年のようでもある。
公開に先駆けて解禁された予告編では、極秘任務に臨むスクワッドの作戦会議で高々と挙手をしたかと思えば、「手だ!」と自慢げに話すキング・シャークの様子が公開され、その愛らしさに世界中のファンが関心を寄せた。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でファンをとりこにしたアライグマのロケットと樹木型ヒューマノイドのグルートを生み出したガン監督は「ロケットを作ったときは、動物を人間のように動かすのにとても苦労したけど、それがサメともなるとその5倍は難しくて骨の折れるプロセスだった」と語り、新たな動物のキャラクターを生み出すのに膨大な時間をかけたことを明かした。
また、キャラクターの性格という視点から見ると、ロケットやグルートとキング・シャークはかなり違うという。
ガン監督は「ロケットやグルートは、初めこそ悪党のような登場をするが、結局のところいいやつらだということが分かる。しかしキング・シャークは違う。キング・シャークはただの人食いサメで、人間に対して哺乳類的な愛情を持つことはないんだ。でも彼はスクワッドのメンバーたちと仲間になりたがっているし、自分の賢さを一生懸命アピールしようとしている。まあ実際賢くはないんだけど」と明かし、キング・シャークが併せ持つ凶暴さとかわいらしさという二面性をアピールした。
世界屈指のキャラメーカーであるガン監督が、新たに生み出した凶暴でかわいい悪党キング・シャークは、ロケットやグルートに続いて世界中で愛されるキャラになれるのか? そして、全員終身刑の極悪党が終結したスーサイド・スクワッドの中で、彼は一体どんな活躍を見せるのだろうか。
(構成/田中雄二)