江坂任(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

立場は異なるが、次が重要なのは同じである。浦和レッズもセレッソ大阪も『明治安田生命J1リーグ』第29節は大事な一戦となる。

14勝6分8敗の6位で『ACL』出場圏内の3位に勝点2差に迫る浦和にとって、次節は勝利が求められる。今夏加入したFW江坂任にMF平野佑一、右SB酒井宏樹、CBアレクサンダー・ショルツはすでのチームに欠かせない存在となっている。ケガから戦線復帰したトップ下の小泉佳穂もプレータイムと強度を上げてきている。リーグ再開となる第23節・北海道コンサドーレ札幌戦こそ1-2で接戦を落としたが、新戦力が揃ってきた第24節・サガン鳥栖戦以降は徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島、湘南ベルマーレ、横浜FCを相手に5戦負けなし。4勝1分、わすが1失点と安定した戦いぶりを見せている。

『JリーグYBCルヴァンカップ』準々決勝・川崎フロンターレ戦では大仕事もやってのけた。9月1日のホームでの初戦は互いに譲らず1-1で終えると、5日・アウェイでの第2戦は江坂の先制ゴールで主導権を握るも前半の内に同点とされ、77分、83分とコーナーキックから立て続けにゴールを許し万事休す。87分にキャスパー・ユンカーのラッキーなゴールが決まると、アディショナルタイムに出場したCB槙野智章がゴール前の混戦から押し込んで劇的同点。浦和がベスト4を手繰り寄せたのだ。

対するC大阪は9勝9分10敗の12位。第25節・横浜FC戦で11試合勝利なしを止めたものの第26節・湘南に1-5と大敗を喫するとレヴィー・クルピ監督を解任、小菊昭雄新監督のもと大阪ダービー3連戦に臨んだ。8月28日・第27節は1-0で初陣を飾ると、9月1日・『ルヴァンカップ』準々決勝ではガンバ大阪がやり返して0-1、5日の第2戦は圧巻の内容で4-0として4年ぶりのベスト4進出を決めた。9月8日の第19節は札幌に攻められながらも効果的に加点し3-0で勝利するも、3日後の第28節では札幌に0-2の完敗。そして9月15日『AFCチャンピオンズリーグ』ラウンド16・浦項スティーラーズ戦。前半は低調なパフォーマンスに終わったC大阪は後半からゴールへの圧力を高めるも25分に献上した1点に泣く結果となったのだった。

J1での通算成績はC大阪が19勝6分16敗とリードし、直近10試合でも6勝1分3敗と相性がいいが、浦和にはコンディションの追い風が吹く。中6日の浦和に対してC大阪は中2日、8月4日から13試合目となる過密日程を強いられている。

果たして約3か月ぶりに埼スタへ帰って来る浦和が勝点3を積み重ねるのか、仕切り直しのC大阪が踏みとどまるのか。10月6日・10日(日)・『ルヴァンカップ』準決勝でも顔を合わせる両軍が激突する『明治安田J1』第29節は9月18日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はDAZN、テレ玉にて生中継。

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