「職場で知り合った人と不倫関係を続けてもうすぐ4年になります。

関係を持って半年ほどは恋愛に夢中な盲目期間で、1年を迎えるあたりで離婚するとか別れるとかの浮き沈みがあったものの、4年となると普通のカップルと同じような穏やかな関係になりました。

別れようとか、離婚とかもどちらも言い出さなくて、週に1度ぐらいのペースで一緒にいるだけ。

30歳手前で結婚への焦りもありましたが、仕事が面白くなった時期でもあって、私は仕事を選びました。だから朝まで一緒にいなくてすむこと、会えない時間には干渉されない関係が楽だったんです。

そんなときに、『嫁に疑われている』と連絡があって、『ごめんだけど、しばらくは会うのを控えたい』と言われました。

言われた直後だけはすごく寂しかったんですけど、半日もその感情は持ちませんでした。

その後、親とか不倫を内緒にしていた友人、そして仕事のことを考えて『もしバレていたらすべてを失くしていたかも……』と想像したらとても怖くなって。

『家は盗聴されているかもしれないから』とわざわざ子どもの送り迎え中に電話をくれる彼に私のほうから『別れましょう』と言いました」(33歳/企画営業)

不倫関係はリスクを伴いますが、障害がある恋にのめり込んでいるせいか、バレたときに初めてバレた後の罪について考える人は多いもの。

結果的に男性のほうは保身を守りつつも女性を手放したくはなく、一方の女性は一度離れるとなったことでまったく寂しくない自分に気づいてしまったようです。

しかし、ムダにしてしまった20代後半からの4年間は二度と戻ってきません。不倫はしないに限ります。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。