足跡がみるみる乾いていく珪藻土バスマット、板なので上にヘルスメーターも置ける

正月休みで体重が激増した。コロナ禍で、なかなか積極的に外出する気にもなれず、近年まれにみる寒さだったことも重なって、ほぼ寝正月という結果になってしまった。その報いだ。さて。どうしたものか。体重が増えてくるとヘルスメーターに乗ることも避けるようになる。現実逃避。しかし現実は直視しなければならない。まず、しっかり体重を把握することからスタートだ。 できるだけ数値を小さくするため、体重は風呂上がり、基本全裸の状態で測るようにしている。しかし脱衣所が極めて狭いため、ヘルスメーターは常時置いておけない。測る時だけ布のバスマットをずらしてヘルスメーターを置いて測るようにしていた。これがまあなんというか、極めて面倒くさい。かといってマットがなければ床はびちょびちょだ。

ヘルスメーターはBluetoothでスマートホン(スマホ)とつながるハイテクモデル。アプリを立ち上げて乗るだけで、体重、体脂肪、BMIはいうに及ばず、筋肉量、内蔵脂肪量、水分量からタンパク質量など17項目ものデータが収集できる。スマホに転送して記録、グラフまで描いてくれるスグレモノだ。肝心の体重の計測は、裏の四隅についているゴム足を支える部分に仕込んだセンサで行う仕組みだ。

こうしたハイテクメーターに限らないが、普通のフワフワした布製バスマットの上にヘルスメーターを置くと、きちんと体重の計測ができない。特にゴム足センサで計測するタイプはなおさらだ。そこで、新たに導入したのが珪藻土のバスマット。見た目は単なる板だが、吸水力があるらしい。マットというより、プレートという感じだが、これがいい。上にヘルスメーターを置いても、全く問題なく体重が量れる。いちいち布のバスマットをどける必要がない。

珪藻土バスマットはホームセンターの安売りで800円ほど。衝動買いだ。箱の中には紙やすりが1枚入っていた。吸水力が落ちた場合は、これで表面を削ると復活するらしい。なかなか親切だ。珪藻土といえば、2年ほど前、アスベストが混入した製品の回収騒ぎがあった。使っている分には問題ないが、アスベスト入りの珪藻土を削ったりすれば危険だ、ということで話題になった。まだその影響を引きずっているからか、買った店の商品棚には「当社販売商品は安心してご使用いただけます」という張り紙があった。アスベスト問題は過去のものと考えてよさそうだ。

吸水力がすごい、とはいえ、見た目はざらざらした石板。真冬のこの時期、濡れた足を乗せたらさぞ冷たかろう。そう思いつつも、試してみることにした。風呂上がり、恐る恐る足を乗せてみると、ほとんど冷たくない。暖かいわけではないが、冬の脱衣所で濡れた足を乗せても大丈夫だ。吸水力も期待通り。水の足跡がみるみる乾いていく。水を吸い取られた足裏はすぐにさらさらした感じになる。これで、バスマットとヘルスメーターが共存できることになった。狭い脱衣所のやりくりには、珪藻土バスマットがオススメだ。(BCN・道越一郎)