断線したヘッドホン──捨てる前に試してみてほしい!意外と簡単なリケーブル化

断線したヘッドホンが、自宅に眠ってはいないだろうか。今回は、そんなものでも復活させられるかもしれない「リケーブル化」について解説していく。必要なものが揃えば、素人の筆者でも簡単にできてしまったので、ぜひ参考にしてほしい。

自宅に眠っているヘッドホン 一工夫するだけで復活!

最近はレトロなものが流行しているが、その影響なのか、逆に有線のヘッドホンがちょっとしたブームになっているそうだ。「そういえば」と思い出して取り出した有線ヘッドホン。いろいろと思い出が詰まっているが、何となく物足りない。あとなんか黄ばんでいて汚い。たぶん使わないし、そのまま捨ててしまうならいっそのこと、ケーブルを取り外せるようにリケーブルしてしまおう。

用意したのは、ドイツのbeyerdynamicが2012年に発売したポータブルヘッドホン「DTX501p」。小さい割には低音を良く鳴らしてくれる元気なモデルだが、こんな高くもないマイナーモデルをリケーブルしようと思うのはおそらく筆者ぐらいだろう。とにかく実験台には最適だ。

ミニジャックやはんだごてなどを準備する

今回行うのは、ケーブル片出しの本体に3.5mmステレオミニプラグをインストールし、ケーブルを容易に取り換えられるようにする(=リケーブル)というDIY。

用意するのは主に以下のもの。適宜、筐体をこじ開けるためのニッパーやドライバーなど工具類、銅線を剥くためのワイヤーストリッパーなどもあると便利だ。

・はんだごて&はんだ

・電動ドリル(穴あけ用)

・ドリルビット(8.0mm)

・3.5mmステレオミニジャック

(1)ついているケーブルを切って中をこじ開ける

まずは、元のケーブルを切ってしまおう。

次に筐体をこじ開け、銅線を確認しよう。このモデルは既に銅線がむき出しだったので不要だったが、通常であれば、皮膜を剥く作業が必要だろう。

色付きの3つの導線があるが、これも重要だ。通常は色付きのどちらかが左右で、色が付いていないものがアースのようだが、そこは実際に取り付けてみて確認する必要がある。

(2)ミニジャックを元のケーブルの穴に取り付ける

さて、ミニジャックの方だが、ケーブルを出していた穴はジャックを通すには小さすぎた。ドリルで穴を広げたが、大き目のモデルならここが不要な場合もある。ちなみにこのジャックを通すには7.5mmではネジ山が引っかかって難しかったので8.0mmあればピッタリ収まるだろう。一旦穴に通して、反対側からナットで止めれば、筐体を抑え込む形になるので、しっかり固定できる。

あとから気づいたが、筆者が手に入れたミニジャックはリケーブルには不向きだ。マル信無線電機から販売されている中で使えそうなミニジャックは「MJ-073H」「MJ-074N」の二つ。

筆者が使ったのは「MJ-073H」だが、こちらは穴に通した時に内側からナットを止める必要があり、機種によっては上手くいかない。「MJ-074N」であれば、内側からミニジャックを通し、外側からナットで止めることになるため、成功率は高い。

また、「MJ-074N」であれば、はんだ付けしてから筐体に取り付けられるので、ヘッドホンのボディー部分を溶かしてしまうなど、はんだごて絡みの事故のリスクを減らせるだろう。

(3)銅線を端子にはんだ付け 左右逆、ノイズが出なければ閉じて完成

さあ、はんだ付けをしてみよう。銅線の先と、端子のそれぞれにはんだをあらかじめ、つけておけば、意外と簡単に取り付けられた。中学校の技術の時間以来のはんだ付けでも上手くいったので安心してほしい。

試しに音を流してみて、左右が逆になっていないか、しっかりノイズのない音が出ているか確認できれば、筐体を閉じて、作業は完了だ。

はんだ付けだけでは接着が不安な場合は、グルーガンや圧着テープを巻いても良い。

捨ててしまうその前に!ヘッドホンが生まれ変わるかも!

さて、新たに生まれ変わったヘッドホン。両端ともにオスのケーブルを用意して取り付ければ、完成だ。ケーブルが外せるようになって、取り回しが良くなった。これで、製品寿命も延ばすことができたのではないだろうか。今度は、この汚いイヤーパッドも交換してみようか、などなど夢が広がる。

必要なものさえあれば簡単にできるヘッドホンの「リケーブル化」。そのまま捨ててしまう前に、まずは試してみてはどうだろうか(BCN・寺澤 克)。