モバイルバッテリがカイロの機能を併せ持てば一石二鳥

スマホは現代人にとって欠かせないアイテムだ。バッテリ切れを起こすとさまざまな場面で困ったことになる。モバイルバッテリを持っていればコンセントが使えない状況でも充電可能であり、いざというときに役立つだろう。冬の寒い時期には、カイロにもなるものを選べば一石二鳥だ。本稿では、その選び方とおすすめ商品を紹介する。

バッテリ容量が4000mAh以上のものを選ぶ

カイロにもなるということは、本体を温める目的とスマホなどを充電するための目的でバッテリ容量を共有することになる。また、バッテリ容量が大きいほどカイロとして使える時間が長い。このため、最低でも一般的なスマホが1回満充電できる4000mAh以上のバッテリ容量を持つものを選びたい。ただし、バッテリ容量はそのままサイズと重さに直結するため、大きすぎるのも考え物だ。持ち運びのことも考えて選んでほしい。

カイロの最高温度は地域に応じて選ぶ

カイロとして使う際の最高温度は製品によって異なる。寒い地域に住んでいる場合は表面温度の高いものを選ぶと良いだろう。普通のカイロは50度から60度ほど。選ぶ際の目安になるのは50度ほどだろう。寒い地域に住んでいなくても、寒がりの人であればより温かいものがおすすめだ。複数の段階で温度を変えられるものもある。季節の変わり目にも役立つだろう。

LEDライト付きなら一石三鳥

カイロ機能付きモバイルバッテリのなかにはLEDライトが搭載されているものもある。夜間に自転車の鍵穴を確認するときなどに役立ち、一石三鳥の便利さだ。他にも太陽電池で内蔵バッテリを充電できるものなど、さまざまなものが販売されている。+αの機能が欲しい場合は、用途や仕様を想定する状況に合わせて選びたい。

mottole MTL-E007

mottoleのMTL-E007は電子機器らしくないデザインが魅力のカイロ付きモバイルバッテリ。なめらかで丸い本体にひもが付いたデザインは、おしゃれなアイテムと一緒に持っても目立たない。付属品として2股のマルチUSBコードが付いているのもうれしい。これ1本で、本体からスマホなどへの充電、カイロへの充電、カイロとスマホなどへの同時充電がまかなえる。バッテリ容量は4000mAh、温度は45度から50度と基本スペックも十分だ。

Elaice e-Kairo Stick

Elaiceのe-Kairo StickはLEDライトとしても使えるカイロ付きモバイルバッテリ。LEDライト機能とカイロ機能は同時に使用でき、夜の散歩などの際に手を温めながら安全を確保できる。本体は直径22.5、長さ115mmと小型で、80gと軽量のため長時間手に持っていても疲れにくい。ただし、その分バッテリ容量は2200mAh、温度は40度と控えめな点には留意しよう。

BigBlue 充電式カイロ

BigBlueの充電式カイロは1万mAhの大容量バッテリが魅力的。一般的なスマホを2回充電してもあまりある容量だ。カイロとしても最大4時間使用できる。温度は40度から45度のモードと45度から50度のモードに切り替え可能。寒さや好みに合わせて選択できる。LEDライトも内蔵されているため、カバンやポケットのなかに入れておくとさまざまな場面で役立ちそうだ。

DUDU PE 電気カイロ

DUDU PEの電気カイロはLEDディスプレイを搭載しており、バッテリ残量や温度が一目でわかる。モバイルバッテリとしてある程度の容量を残しながらカイロとしても使いたい場合に便利だ。低温(30度から40度)、中温(40度から50度)、高温(50度から55度)の3つの温度設定ができるため、冬の寒い時期から夏のクーラーによる冷えまで一年中活躍可能。付属のケーブルはMicro-USB、USB-C、iPhoneやiPadのLightningに対応できる3in1仕様なのもうれしい。

tulpock ネックウォーマー

tulpockのネックウォーマーは珍しい首を温めるタイプのカイロ付きモバイルバッテリ。体を温めるには太い血管が通る場所を温めると良い といわれており、通常のカイロ付きモバイルバッテリよりも効率よく体を温められそうだ。温度は40度、45度、50度、55度の4段階に細かく設定できるため、さまざまな気候に幅広く対応できる。PSE安全認証済みなのも安心だ。

モバイルバッテリ付きカイロなら一年中使用可能

通常のカイロの場合は寒い季節にしか使えず、常に手元に置いてあるとは限らない。しかし、モバイルバッテリ付きのカイロなら一年中カバンやポケットのなかに入れておいても役立つ。夏であってもクーラーが効きすぎた部屋など体が冷える場面はあるため、特に冷え性の人にとっては心強い存在になるだろう。LEDライト付きや首を温めるタイプなどバリエーションが豊かなので、自分にとってより良い製品を見つけて使ってほしい。(ライター・ハウザー)