物事の優先順位を整理する
とはいえ、隙間時間の活用だけでは限界があります。大半の方は、1日2時間を捻出するのは難しいはずです。やはり生活設計を見直し、大きく時間を確保する必要があるでしょう。
第一にやるべきは、物事の優先順位の整理です。自分にとって、最も大切なことはなんでしょうか? 家庭、子ども、趣味、仕事、夢……。頭の中でぼんやり考えるだけでなく、紙に書き出して順位を付けていきましょう。
人によっては、ちょっと悩むことになるかもしれません。考え慣れていないことを考えるのは労力がいりますが、この機会にしっかり考えておくのがおすすめです。なぜなら、物事の優先順位の整理ができなければ、生活設計の見直しを実現するのは難しいからです。
例として、Aさんは、
1.子どもたちとの時間
2.個人事業主として自立する夢
3.現在の仕事
という順位を付けたと仮定しておきます。
フリーランスとして独立する夢を実現するために、スキルを身につける勉強の時間を確保したい、というケースです。
日常生活のコアタイムを把握する
優先順位が整理できたら、続いて日々の生活を紙に書き出してください。何時に起床して、何時に家を出て、出社して、帰宅して、夕飯を食べて、就寝して……こうして紙に書き出すことで、コアタイム、つまり、どうにも動かしようのない時間が明確になります。
例えば、会社での仕事は、9時~18時などと時間で拘束されますし、また残業の発生なども個人レベルではコントロールできないケースが多いでしょう。睡眠不足に弱い人なら、睡眠時間も動かせないかもしれません。
さきほど例をあげたAさんの場合、優先順位の最上位にくる「子どもたちとの時間」もコアタイムになります。例えば19時に帰宅して、子どもたちと一緒に夕飯を食べ、風呂に入り、子どもたちが就寝するまでの時間は、勉強のためには削れません。
Aさんにとっては、出勤準備を始める朝7時から、子どもたちが就寝する22時までがコアタイムということになります。