開園30分でパレードルート最前列が埋まる
公演最終日である4月5日、『ジュビレーション!』を愛してやまないファンたちが、その姿を自分の目で見送ろうと、東京ディズニーランドへ集結しました。徹夜して並んだ方もいたと聞いています。私の知人は、奇跡的に仕事が終わって、いてもたってもいられず駆けつけたそうです。
みな、パーク開園と同時に、自分にとって思い出深い場所へ向かいます。9:00頃には、パレードルートの見所となる主要なポジションの最前列が、ほぼすべて埋まってしまいました。この時点で、『ジュビレーション!』公演開始まで6時間です。
この日は快晴。気温は20度前後まで上がり、陽差しの当たる場所では日焼けを気にしなければならないほどの暑さでした。もちろん、場所だけとってどこかへ避難する、などできません。みな、ドリンクやアイスキャンディー、日傘などでしのぎながら、粛々とそのときを待ちます。
公演開始。イントロが聞こえた瞬間に涙腺が……
拡大画像表示
パレード開始直前、キャストによる最後の案内があります。最終日はいつもと違いました。「最後のジュビレーション!を、みなさんが笑顔で迎えられますように、ご協力をお願いいたします……」。中には、涙声で案内するキャストもいたと聞いています。
いよいよパレードが始まります。「おぼえていますか? あなたの心の中にある、魔法の思い出。ずっとずっと大切にしてきた、美しい思い出の時を……」。イントロが聞こえてきた瞬間に、ファンの多くがこらえきれずに涙をにじませます。
「思い出して、あの頃……」と、耳に残る名曲とともに先頭フロートのミニーマウスの姿が見えたときには、もう泣いてしまっていた、という声をたくさん聞きました。それぞれ、思い入れや、思い出は違うはずですが、涙したファンの多くは一体感を感じていたのではないでしょうか。