3) 東京都美術館「イサム・ノグチ 発見の道」「Walls & Bridges 世界にふれる、世界に生きる」を巡ろう(出演:都築響一)
東京都美術館で開催されていた展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」と、5名のアーティストのグループ展「Walls & Bridges 世界にふれる、世界に生きる」をめぐる生放送。
編集者の都築響一さんがゲストに登場し、東京都美術館の学芸員、中原淳行さんが解説を行った。
ジャンルが全く異なる展覧会を2つまとめて紹介するのはこの放送が初めて。
どちらも中原さんが担当されたそうで、大規模な展覧会を同時期に手掛けることは、中原さんいわく「生涯に二度とないこと」だそう。
世界的に知られるアーティスト、イサム・ノグチの展覧会は「あかり」のインスタレーションが広がる第1章のみの紹介となったが、「Walls & Bridges 世界にふれる、世界に生きる」では、60歳で写真を始め、故郷の写真を10万枚以上残した増山たづ子や、老人ホームでスタッフから勧められて83歳で本格的に絵を書き始めた東勝吉など5人のアーティストの作品がたっぷりと紹介された。
ちなみに、放送では中原さんが2つの展覧会それぞれのオフィシャルTシャツに着替えて登場。ミュージアムグッズを実際に着用している場面を見ることができる貴重な機会となった。
4)生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」(出演:橋本麻里、祖父江慎、浦上満)
葛飾北斎の生誕260年を記念し、《北斎漫画》、《冨嶽三十六景》、《富嶽百景》の全頁・全点・全図が一堂に会するという、前代未聞の展示が話題となった展覧会。
世界的北斎コレクターの浦上満さん、アートディレクター・ブックデザイナーの祖父江慎さん、ライター・エディターで永青文庫副館長の橋本麻里さんの3名で、北斎作品をあますところなく解説していく。
浦上さん、橋本さんのわかりやすい解説に、祖父江さんのデザイナーならではの北斎作品へのコメントが加わり、2時間35分の放送時間があっという間に感じられるほど。
現在までに17000件以上のコメントが集まる、大賑わいの生放送となった。
この放送の見どころは、北斎作品はもちろんのこと、建築家の田根剛さんが会場構成を手掛けた展示会場をしっかりと映し出されていること。破天荒な北斎の魅力を存分に引き出してくれる圧巻の空間だ。