新生活に必要な家電の購入費用は低くない。インテリアドットコムやリクルートの調査によると一人暮らしで10万円以上が約半数、新婚では平均約40万円かかるという。何かと出費がかさむ新生活だが、家電レンタルサービスを利用すれば家電購入費用を抑えられるかもしれない。
家電レンタルを利用する3つのメリット
まずは家電を購入する代わりにレンタルするメリットを三つ紹介する。
1. 初期費用が抑えられる
家電のレンタル費用は月々の単位で見るとその家電を購入するよりも安い。このため、同じ家電をすべて買いそろえるよりも、レンタルしたほうが初期費用は抑えられるだろう。新居や家具、食器やインテリア、引っ越し費用など何かとお金がかかる新生活においてこのメリットは小さいものではない。
2. 引っ越しに対応しやすい
レンタルした家電は不要になれば返却することができる。引っ越しの際に返却すれば新居に運ぶ必要がなく、手間や費用を抑えられるだろう。また、不要になれば返却できるというメリットは、一時的かつ短期間しか住まないことがわかっている場合にも大きい。たとえば学生生活、入社時の勤務地とは別の場所での研修、単身赴任などの場合、レンタル費用と購入金額を比較すると買うよりも借りたほうがコストを抑えられる可能性がある。
3. 故障しても交換してくれる
自分で買った家電の場合、保証期間を過ぎてからの故障は自費で修理する必要がある。これに対し、レンタル家電のなかには経年劣化や自然故障の場合は故障しても無償で交換してくれる場合があるのだ。ただ、すべての家電レンタル業者がこのサービスを提供しているわけではない。契約内容をしっかりと読み、後悔しないようにしよう。
家電レンタルを利用する3つのデメリット
家電を購入せずにレンタルした場合の3つのデメリットを解説しよう。
1. レンタルする家電は中古のことも
デメリットに当てはまるかは人次第だが、家電レンタルで借りられる家電は新品とは限らない。ほかの人がレンタルし返却した家電をレンタルすることになる可能性には留意しておきたい。もちろん家電レンタル業者はクリーニングをおこない、動作確認したものを貸し出している。ただ、他人が使った家電を利用することに拒否感を覚えるようであれば家電レンタルは避けたほうが良いだろう。
2. 長期的に見れば買ったほうが安い
家電レンタルは前述のとおり初期費用は抑えられるが、借りている間ずっとレンタル費用を払い続ける必要がある。このため、長期的に使うのであれば買ったほうが安くすむ。どちらのほうが安いかは業者や借りる家電によっても異なるが、借りる前に比較検討することをおすすめする。
3. 欲しい家電がないことも
家電レンタル業者は世の中で販売されているすべての家電を貸し出しているわけではない。このため、欲しい機能やデザインを持った家電を借りられないこともあり得る。なかには、機能のみが書かれていてどのメーカーのどの製品がレンタルされるかは業者にお任せというところもあり、家電レンタルを利用するならある程度の割り切りが必要だ。
上記の点を踏まえて、おすすめの家電レンタルサービスを紹介する。
DMMいろいろレンタル
「DMMいろいろレンタル」はその名のとおり、家電以外にもさまざまな商品を貸し出しているサービスだ。国内最大級の豊富な品揃えを誇り、そのレンタル商品数は4100点以上だという。スーツなどファッション用品のレンタルもおこなっており、たまにしか利用しない人は借りることでお金と収納場所を節約できる。「安心レンタル制度」対応の商品なら汚損・破損が発生しても通常利用の範囲内であれば修理費用は無料だ。
Rentio
「Rentio」はこれまでのレンタル実績が約55万件あるサービス。利用者からのサービス総合評価の平均は5点満点の4.8点であり、多くの人が満足している。Rentioで借りた商品を気に入った場合、そのまま買い取ることができる商品があるのが面白い。気に入らなかった場合は返却できるため、高額な商品を試しに使って見るのにも役立つ。
CLAS
「CLAS」では家電だけでなく家具のレンタルもおこなっている。家具も新生活において費用がかかるものの1つのため、まとめてレンタルすれば新生活にかかる初期費用を安くすることができる。取扱商品による家具と家電のトータルコーディネートを提案しており、それに従って選べばレンタルでありながら統一感のあるおしゃれな部屋を作ることができる。家電は高機能、高性能なものがそろっており、こだわりがある人でも満足できそうだ。
家電レンタルで新生活をゆっくりスタートしよう
新生活は実際に始まってみないとわからないことも多く、役に立つと思って買ったものが役に立たなかったり、逆にあれを買っておけば良かったと思うものがあったりするものだ。
家電レンタルを利用し、まずは初期費用を抑えて新生活をスタートするのも1つの手だ。生活に慣れてから購入する家電を選ぶことで、より満足度の高い買い物ができることもある。家電レンタルを賢く利用し、新生活をゆっくりスタートししよう。(ライター・ハウザー)